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南清貴「すぐにできる、正しい食、間違った食」

糖質制限ダイエットと人工甘味料で、わざわざ自分の体を壊す“悪魔のサイクル”

文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事

 アスパルテームは健康に良いと思って砂糖代わりに使っているという方がいるようですが、即刻やめるべきでしょう。この人工甘味料は、腸内菌叢に変化をもたらし、体重の増加、およびグルコース不耐症を起こし、ひいては糖尿病に近づく可能性があります。肥満解消のために「カロリーゼロ」と書いてある人工甘味料を積極的に使っている、という方などは逆効果になることもあり得ますので、注意が必要でしょう。砂糖をやめて人工甘味料にしたから痩せるだろう、などと安易に考えてはいけません。肥満には、もっと根本的な問題が潜んでいます。それは甘えや依存という心の問題であり、また同時に食生活全般の問題もあります。自分のこれまでの食事の内容を見直し、自分がどう生きたいのか、どういう人間になりたいのかということを考え、問い直すところから始めるべきでしょう。

 加えてアスパルテームは、脳障害をもたらす可能性もあると指摘されてもいます。製造企業などから資金的援助を受けずに独立した研究をしている機関の94%が、アスパルテームは、うつ病や頭痛などの有害作用を引き起こすことを伝えています。

 アスパルテームは、化学的にはアスパラギン酸とフェニルアラニンから構成されていますが、フェニルアラニンに含まれるメチル基が分解されてメタノールを形成します。これが体内で、有害物質であるホルムアルデヒドに変換されますが、人体ではこれを無害化できないため、このホルムアルデヒドが網膜損傷を引き起こすのです。最悪のケースとしては失明することもあり得ます。メーカーは当然のことながら、「微量であるから健康に影響はない」と言います。しかし、それは長年にわたっての使用で得られたデータではありません。したがって、いつの日か、その安全性が覆ることも視野に入れなければならないと、筆者は考えます。

 またアスパルテームは、DNAの複製を妨げることも考えられ、先天性欠損症を引き起こす可能性を指摘されてもいます。アスパルテームはまた、発がん物質であるともいわれているので、摂らないに越したことはないと思います。

スクラロースも発がん性の恐れ

 また、スクラロース(スプレンダと呼ぶ場合もある)もよく使われる人工甘味料ですが、これは人体では分解されず、そのまま排出されるので無害だとメーカー側は主張してきました。しかし最近になって、研究が進み、スクラロースが体内で代謝され、脂肪細胞に蓄積することがわかったのです。ラットを使った実験では、肝臓に明らかな変性が見られ、毒性の影響があることが確認されています。スクラロースは腸内細菌を 50%減らすこともわかっており、腸内 pH を上げてしまうことで、腸内菌叢を不健康的な状態に向かわせます。食欲調節機能に支障をきたし、結果的に体重を増加させることにもつながっていきます。

 スクラロースは安価に入手できるため、惣菜などの甘み付けにも使われることが多いのですが、実はスクラロースは高温になると有害物質であるクロロプロパノールを生成することも指摘されています。クロロプロパノールは塩素化合物の一種ですが、アスパルテームからも検出され、発がん性があるともいわれています。無害だと主張する科学者もいるようですが、私たちがわざわざ危険性が疑われているものを摂る必要もないだろうと筆者は考えています。

 アスパルテーム、スクラロースなどの人工甘味料と呼ばれる物質は、さまざまなかたちで人体に悪影響を及ぼします。慢性炎症を助長し、免疫力を低下させます。がんや白血病との関連も疑われています。有名な水泳の選手が今、白血病と闘っていますが、まずは一日も早く健康を取り戻し、完全復帰を果たしていただきたいと願うばかりですが、同時に復帰後は人工甘味料などを口にしないでいただきたいと強く願う次第です。

 もちろん、これを読んでくださっている読者の方々も、人工甘味料入りの飲料や、惣菜などに手を出さないようにしていただきたいと思います。
(文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事)

●南清貴(みなみ・きよたか)
フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事。舞台演出の勉強の一環として整体を学んだことをきっかけに、体と食の関係の重要さに気づき、栄養学を徹底的に学ぶ。1995年、渋谷区代々木上原にオーガニックレストランの草分け「キヨズキッチン」を開業。2005年より「ナチュラルエイジング」というキーワードを打ち立て、全国のレストラン、カフェ、デリカテッセンなどの業態開発、企業内社員食堂や、クリニック、ホテル、スパなどのフードメニュー開発、講演活動などに力を注ぐ。最新の栄養学を料理の中心に据え、自然食やマクロビオティックとは一線を画した新しいタイプの創作料理を考案・提供し、業界やマスコミからも注目を浴びる。親しみある人柄に、著名人やモデル、医師、経営者などのファンも多い。

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『大切な人に食べさせたくないもの、食べてほしくないもの』 日本の危ない食事情に警鐘を鳴らし続けてきた著者が、日々の食生活から遠ざけたい食材、メニューを、その恐ろしい理由と共に指摘します。 amazon_associate_logo.jpg

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