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石原結實「医療の常識を疑え!病気にならないための生き方」

男系天皇とY染色体の継承

文=石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士
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74回目の終戦記念日 武道館で戦没者追悼式(写真:AP/アフロ)

 去る令和元年10月22日、新天皇の「即位の礼」の中心儀式「即位礼正殿の儀」が行われた。190以上の国々の大統領や首相、国王や皇太子などのVIPと、安倍晋三首相をはじめ日本の三権の長、皇族の方々など国の内外から約2000人が出席した。

 天皇陛下は古式装束「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」に、皇后陛下は「十二単(じゅうにひとえ)」に身を包まれ、それぞれ「高御座(たかみくら)」と「御帳台(みちょうだい)」に登られた後、天皇陛下がご即位を宣明するお言葉を述べられた。

 世界に類を見ない2000年以上の伝統を誇る天皇家の格調高い儀式には、各国のVIPの方々は間違いなく驚嘆と称賛の念を持たれたに違いない。126代にわたり、連綿として続いてきた皇統は、父方の系統に天皇を持つ「男系」で維持されてきた。しかし、現在皇位継承権を持つ年少の男性皇族は、天皇陛下の弟さま・秋篠宮殿下(皇嗣)のご長男、悠仁さましかいらっしゃらない。つまり、長きにわたり続いてきた「天皇制」の危機が迫っているのである。

 一方、野党の中には「女性天皇」や、女性皇族がご結婚後も皇室にとどまる「女性宮家」を認めるべきだとする意見が多いし、一般国民への種々のアンケートでも70%超の人たちがこの意見に賛同している。

 過去「女性天皇」は10代8人いらっしゃったが、いずれも父(系)が天皇で、女性天皇の御子さまが天皇になる(女系天皇)という例は皆無であった。こうした経緯を踏まえ、自民党の保守系有志議員による「日本の尊厳と国益を護る会」(代表幹事=青山繁晴参院議員)がまとめた提言が10月23日、発表された。

 提言のポイントは、

1.男系継承を守り抜く

2.現在の皇位継承順位は一切変えない

3.終戦後、GHQにより皇族離脱を強要された旧宮家の男子が皇族復帰できるよう、皇室典範の改正、または特例法を制定する

などというものだ。国民の約70%が「女性天皇」や「女系天皇」を容認するというのだから、この提言は、ややもすると「女性差別」とも映る。つまり、日本は相変わらず「男性優位」「男尊女卑」の社会だというものである。

石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士

石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士

1948年長崎市生まれ。長崎大学医学部を卒業後、血液内科を専攻。「白血球の働きと食物・運動の関係」について研究し、同大学大学院博士課程修了。スイスの自然療法病院B・ベンナー・クリニックや、モスクワの断食療法病院でガンをはじめとする種々の病気、自然療法を勉強。コーカサス地方(ジョージア共和国)の長寿村にも長寿食の研究に5回赴く。現在は東京で漢方薬処方をするクリニックを開く傍ら、伊豆で健康増進を目的とする保養所、ヒポクラティック・サナトリウムを運営。著書はベストセラーとなった『生姜力』(主婦と生活社)、『「食べない」健康法』(PHP文庫)、『「体を温める」と病気は必ず治る』(三笠書房)、石原慎太郎氏との共著『老いを生きる自信』(PHP文庫)、『コロナは恐くない 怖いのはあなたの「血の汚れ」だ』など、330冊以上にのぼる。著書は韓国、中国、台湾、アメリカ、ロシア、ドイツ、フランス、タイなど世界各国で合計100冊以上翻訳出版されている。1995~2008年まで、日本テレビ系「おもいッきりテレビ」へのレギュラー出演など、テレビ、ラジオ、講演などでも活躍中。先祖は代々、鉄砲伝来で有名な種子島藩の御殿医。

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