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永田町の「謎」 現役議員秘書がぶっちゃける国会ウラ情報

桜を見る会の巨額税金支出、財務省が見過ごしか…米国有利の日米FTA交渉の目くらましか

文=神澤志万/国会議員秘書
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二階幹事長の「配慮は当然」発言が火に油

 メディアで問題視されるようになると、招待客リストの選定基準を見直すとか、規模を縮小して予算内に収まるようにするなどの対応もなく、菅義偉官房長官がいきなり「来年は中止」と発表したのもまずかったですね。これにより、「やっぱり問題が山積みだから逃げたんじゃないか」と、ますます炎上してしまいました。

 とりあえず目の前の問題点を排除して、危機を乗り切ろうとしているのかもしれませんね。今は安倍政権のイメージが悪くなっているので、仮に解散総選挙をしても不利になるでしょうからね。

 一方、野党は「うまくいけば安倍総理退陣までもっていける」と息巻いていますが、そう簡単ではないと思います。民主党政権時代、そういう「特権」があると知った与党議員たちは、こぞって自分の後援会幹部を招待客リストに押し込んでもらっていました。そのため、今回の問題を追及すれば、共産党を除く野党にとっては“ブーメラン”になりかねません。

 ちなみに、この話題が炎上した理由のひとつに、自民党の二階俊博幹事長の「選挙区のみなさんに配慮するのは当然だ」「問題になるようなことはあるのか」という、まったく悪びれない発言があったと思います。自民党は長年の習慣として、支持者から「桜を見る会に参加させてほしい」という要望を受けてきていたでしょうから、「それのどこが悪いんだ」という二階幹事長のコメントは、永田町的には正論に思われます。

 でも、これって世間の常識からはものすごく外れていますよね。今回の議論をきっかけに、一部の特権的な支持者からの要望を忖度しなくてもいいようにできればいいのですが……。

桜を見る会より重要な日米貿易協定の中身

 桜を見る会の問題がどうでもいいとは言いませんが、正直、国会はそんなことよりも重要な課題をたくさん抱えています。日米貿易協定のように、外交だけでなく日本の経済に大打撃を与えるかもしれない重要な法案が審議されている真っ最中なんです。

 そんな大事な時期に桜を見る会に世間の注目が集まることで、「日米FTA交渉をアメリカ有利に進める作戦に、まんまとハマっているのではないか」と心配になってしまいます。

 日米貿易協定承認案は11月15日に衆議院の外務委員会で可決され、19日の本会議で衆議院を通過する見込みですが、これには「拙速」との批判もあります。

『国会女子の忖度日記:議員秘書は、今日もイバラの道をゆく』 あの自民党女性議員の「このハゲーーッ!!」どころじゃない。ブラック企業も驚く労働環境にいる国会議員秘書の叫びを聞いて下さい。議員の傲慢、セクハラ、後援者の仰天陳情、議員のスキャンダル潰し、命懸けの選挙の裏、お局秘書のイジメ……知られざる仕事内容から苦境の数々まで20年以上永田町で働く現役女性政策秘書が書きました。人間関係の厳戒地帯で生き抜いてきた処世術は一般にも使えるはず。全編4コマまんが付き、辛さがよくわかります。 amazon_associate_logo.jpg

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