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トヨタ、社内の壮絶なパワハラで自殺…某大学勤務の私の弟が自殺した記憶が蘇ってくる

文=後藤豊/ライター兼タクシードライバー
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 基本的に1人で仕事をこなすタクシードライバーの人間関係は、大きく3つに分けられる。乗客、会社の同僚、会社の管理職だ。このうち、乗客とは「二度と会わない」関係性である。短ければ5分、長くても1時間、同じ空間を共にするだけだ。普通にあいさつや会話さえできれば、トラブルが発生することはほぼない。

 また、同僚のほとんどは普通に接してくれる。自分で自分の売り上げを決める仕事なので、タクシードライバーにはどこかしら“一匹狼”的な雰囲気があるが、仲良くなれば酒を飲みに行き、会社や乗客の話を肴に大盛り上がり、ということも多い。

 最後に管理職だが、これも基本的にはルールを守って数字を上げていれば何も言わない。数字が上がらないドライバーに対しては厳しいことを言うケースもあるが、タクシー会社は社員がクルマに乗って乗客を拾ってきてくれないと、売り上げはゼロのまま。つまり、休車を出したくないため、管理職は社員を気分良く走らせるのが重要な業務なのだ。そのため、パワハラのような物言いをする人間はほとんどいない(少なくとも、筆者は目にしたことがない)。

 自分で好きなルートを選択し、好きな時間に走って好きな時間に休める。売り上げも、いわば自分のやる気次第だ。もちろん、ノルマは存在するが、普通に走っていればクリアできる水準である。

 職場の人間関係がストレスで自殺するくらいなら、人間関係を気にせずに済む仕事に転職してほしい。その筆頭が、タクシードライバーだ。

(文=後藤豊/ライター兼タクシードライバー)

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