
11月27日付「文春オンライン」記事は、Amazon(アマゾン)プライム・ビデオの人気オリジナル配信番組『バチェラー・ジャパン』で“やらせ”が行われていると報じた。
同番組は一般応募で選ばれた複数の女性とイケメンの男性(バチェラー)が共同生活を送り、女性たちがバチェラーの“恋人”の座を競うというもの。今年配信されたシーズン3では20名の女性が参加し、全10エピソードが配信された。
同番組は公式サイトや予告などで「リアル婚活サバイバル番組」「台本なし」を標榜しており、人気テレビ番組『あいのり』『テラスハウス』(ともにフジテレビ系)と同様に“筋書きなしの恋愛ドキュメンタリー”という点が特徴だ。だが、「文春オンライン」によれば、『バチェラー』には台本が存在するだけではなく、収録は制作陣からの細かい指示に従って進められているという。
「記事を読む限り、完全なやらせに該当します。最近では、昨年放送の『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)がラオスに存在していない祭りをでっち上げた疑惑が浮上し、BPO(放送倫理・番組向上機構)が審査した結果『放送倫理違反』と認定する事件がありました。また、2013年には同じくやらせでBPOから放送倫理違反を認定された『ほこ×たて』(フジテレビ系)が打ち切りになるなど、やらせというのは罪が重いものとされます。
ただ、アマゾンはBPOの審査対象外なので、今回の件で外部機関による検証が行われることはないでしょうし、アマゾンが謝罪したり『バチェラー』を打ち切ることは考えにくいです」(テレビ局関係者)
また、別のテレビ局関係者は語る。
「アマゾンのオリジナル番組には、『バチェラー』と同じく吉本興業と電通の合弁会社が制作する『ドキュメンタル』や『戦闘車』をはじめ、地上波では放送できない企画に“ガチ”で挑戦するという点をウリにするものが多いですが、以前から『本当にガチなのか?』と疑う見方が多かったのも事実です。特に『バチェラー』は、テレビ業界のプロの人間ならずとも、誰が見ても“やらせが100%ない”とは思わないでしょう。今後、『バチェラー』だけではなく、アマゾンの他の番組にもやらせ疑惑が広がる可能性もあるでしょう」
ファンのある程度はやらせを許容?
もっとも、今回の報道の影響は限定的だという見方もある。