
コンビでの活動が事実上休止状態にあるキングコング。梶原雄太は2012年に実母の生活保護受給問題が発覚して以降、地上波での活動が減っていたが、昨年からユーチューバーとして活躍。一方、相方の西野亮廣は絵本作家としての道を歩き始めている。西野といえば、歯に衣着せぬ発言でたびたびネット炎上騒動を起こしてきたが、16年に出版された自著『えんとつ町のプペル』が累計発行部数40万部をマークするベストセラーとなった。
そんな西野は先月26日、「立正大学学園開校150周年プロジェクト発足イベント」に特別ゲストとして登場。多くの主要メディアも集まり、西野には「新しい生き方」をテーマにした単独スピーチの枠を設けられた。
「西野さんの言いたいことはわかりましたが、あれだけ手の内を明かせば信用も失うでしょうし、結果的に所属事務所の吉本興業の先輩である田村淳さん(ロンドンブーツ1号2号)をコケにしてしまうような発言もあり、内容については正直、疑問を感じました」
西野は講演内で、クラウドファンディングについて「集金装置ではなく、個々人の信用をお金に換える両替装置だ」と持論を展開。ホームレス芸人・小谷真理が1日50円で「なんでもやる」というサービスを通じてコアなファンを獲得し、「日本人の返報性(編註:何かをもらったときに、お礼をしなくてはいけないという意識)」を使ってクラウドファンディングを成功させた経緯を説明した上で、次のように語った。
「タレントに信用はないのか。結論は『ない』」
<まったく無名なホームレスが2週間で結婚披露宴の資金を250万円集めた。去年、ロンドンブーツの田村淳さんが、クラウドファンディングをやったんだけど、目標金額は1000万円。で、集まった金額が200万円くらい。目標金額に届かずに企画が頓挫してしまった。淳さんは全員知っているじゃないですか。Twitterのフォロワーは70~80万人。でも、支援者数は百何十人。淳さんですらそうなんです。
ところが、7年前に小谷は成功した。誰が支援したのか。それは、小谷がかつて支援した人です。小谷はお金持ちではなかったけれど、信用持ちではあった。クラウドファンディングは集金装置ではないんです。信用があればお金をつくり出すことができる。自分が稼いだ信用をお金に換えているだけです。集金は失敗するけれど、失敗はしない。
(略)この時代に問われているのは2択です。お金を稼ぐか、信用を稼ぐか。僕とか、小谷とかホリエモンはこっち(=信用)です。