わずか16歳にして世界中から大きな注目を浴びるスウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥーンベリさん。今や話題に事欠かない存在となっており、つい先日も1枚の写真投稿をきっかけに騒動が巻き起こっている。

 事の顛末を報じた「CNN.co.jp」によると、「国連気候変動枠組条約第25回締約国会議(COP25)」に参加したグレタさんは「混雑し過ぎの列車に乗ってドイツの旅。ようやく帰途につきました!」とツイート。大量の荷物のそばで通路に座る自身の姿を公開した。一方、写真の舞台となったドイツ鉄道は近年、運行の遅れなどの問題に見舞われており、グレタさんの投稿を見たユーザーが同社を批判する展開になったという。

 これを受けてドイツ鉄道は、グレタさんに向けて「あなたが一等車の座席で我々のチームによってどれほど親切で行き届いたサービスを受けたのかについても伝えてもらえると、なお良かったのですが」と応酬。グレタさんは一部区間で一等車に乗車したことを認め、「批判するつもりはなかった」と釈明している。

 鉄道会社を巻き込む騒動を招いたグレタさんだが、インターネット上では、この騒動は彼女への注目度の高さを表しているという意見が多い。グレタさんの存在は今年9月の「気候行動サミット」で大きく取り上げられ、温暖化対策が遅れている各国に向けて発した「よくもそんなことができますね」という批判が話題を呼んだ。若き環境活動家として注目を浴びたグレタさんは、アメリカのニュース雑誌「TIME」が発表する“今年の人”に選ばれたばかりだ。

 評価する声が多くある一方、批判も多い。“今年の人”に選出された直後にはアメリカのドナルド・トランプ大統領がツイッターで「グレタはアンガーマネジメントに取り組むべき」と批判し、「落ち着けグレタ! 落ち着け!」と呼びかけた。

 また12日には、ブラジルのジャイル・ボルソナーロ大統領がグレタさんを“小娘”呼ばわりしたとの報道が飛び交った。グレタさんが「違法伐採から森を守ろうとしている先住民が殺されている。世界が黙っているのは恥ずべきことだ」と訴える一方で、ボルソナーロ大統領が「メディアがこんな小娘の言うことを取り上げるなんて」と嘆いたと伝えている。

 こうした権力者によるグレタさんへの批判は日本でも大きく報じられており、ネット上にはさまざまな意見が続出している。

「わずか16歳の少女が世界に向けて声を上げるのはすごい勇気がいることだと思う」

「グレタさんを批判する前に彼女の行動力を見習ってほしい」

などと称賛する声や、

「いがみ合っているだけでは何も解決しない。双方が冷静に話し合うべき」

といった反応が寄せられている。

 世界中から関心を持たれるようになったグレタさんの発言は、今後どのように広がっていくのか。若き先導者の活動に注目していきたい。

(文=編集部)

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