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離婚のあびる優、「子の親権は夫」でも“ママとして育てていく”宣言の複雑な事情

文=編集部、協力=山岸純/弁護士法人ALG&Associates執行役員・弁護士
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 さて、離婚する際、現行法では、父親か母親のどちらかが20歳未満の子の親権者となります。通常は話し合いによって決めることになります(ほとんどがこのケースです)が、どちらも譲らない場合は「調停」や「裁判」手続きで決定します。

 ここで、裁判所が親権者を決定する場合ですが、10歳以下の子どもの場合、たいていの場合は「母親」が親権者となります。これを裁判所における「母性優先主義」といいます(ここでは、この制度が良いか悪いかは書きません)。そして子どもが10歳~19歳の場合は、子どもの意見を尊重し決定します。

 なお、裁判所が「母性優先主義」を覆して父親を親権者として決定する場合ですが、例えば、母親が明らかに育児放棄をしている場合、犯罪を繰り返している場合、薬物中毒である場合など、トンデモない場合に限られています。「オレのほうが育児に積極的だった」レベルではとても覆せないという、父親側にとってはとても残念な事実です。

 今回、才賀さんが子どもの親権者となったとのことですが、話し合いで決めたわけで、誰かによって認められたという話ではないので、なんの問題もありません。

 ところで、あびる優さんが「子どもを育てていくことを誓います」と投稿したこととの関係ですが、おそらく子どもの「監護者」はあびる優さんとしたのでしょう。現行法では、離婚後、父親と母親が「共同で親権を行使する」ことはできませんが、「親権者」と「監護者」を分けることは可能です。

 要するに、子どもの進学や生き方を決めたり、財産を管理するのは才賀さんとし、子どもを育てるのはあびる優さんとしたのではないでしょうか。

(文=編集部、協力=山岸純/弁護士法人ALG&Associates執行役員・弁護士

●山岸純/弁護士法人ALG&Associates執行役員・弁護士

●山岸純/弁護士法人ALG&Associates執行役員・弁護士 時事ネタや芸能ニュースを、法律という観点からわかりやすく解説することを目指し、日々研鑽を重ね、各種メディアで活躍している。弁護士法人ALG&Associates執行役員として法律事務所を経営し、また同法人によせられる離婚相談、相続問題、刑事問題を取り扱う民事・刑事事業部長として後輩の指導・育成も行っている。芸能などのニュースに関して、テレビやラジオなど各種メディアに多数出演。また、企業向け労務問題、民泊ビジネス、PTA関連問題など、注目度の高いセミナーにて講師を務める。労務関連の書籍では、寄せられる質問に対する回答・解説を定期的に行っている。弁護士としては、企業法務、交通事故問題、離婚、相続、刑事弁護など幅広い分野を扱い、特に訴訟等の紛争業務にて培った経験をさまざまな方面で活かしている。

 

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