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有馬記念、好走条件を満たすのはアーモンドアイよりサートゥルナーリアだった?

文=井山良介/経済ライター
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第63回有馬記念の様子(「Wikipedia」より/フランケル)

 競馬界が1年で一番盛り上がる「グランプリ有馬記念」が12月22日に開催される。第64回となる今年の有馬記念は、一番人気確実のアーモンドアイを筆頭にG1馬が11頭も出走する豪華メンバーだけに、馬券の買い方に悩む競馬ファンも多いことだろう。

 競馬というギャンブルは、コース形態や距離、斤量、枠順などの施行条件がレースごとにさまざまで、それらの要素のなかの「どこに目をつけるか」が重要になる。

 たとえば、天皇賞(秋)では3歳馬のサートゥルナーリアが人気を集めたが、過去の天皇賞における3歳馬は結果が伴わず、特に前走2400mを走った馬の結果は良くなかった。そのため、2番人気のサートゥルナーリアを買わないという判断をすることができた。

 では、有馬記念ではどうだろう。同レースの好走条件は「カタカナジョッキー騎乗馬」「G1馬」「3~5歳」「中山3着以内実績」である。これらを照合すると、浮上するのは一番人気確実のアーモンドアイではない。すべてを満たすのは、天皇賞で期待を裏切ったサートゥルナーリアである。今回は人気こそ落とすが、軽くは扱えない1頭には違いない。ましてや、過去10年の有馬記念でサートゥルナーリアと同じ3歳馬は5勝している。一方で、アーモンドアイと同じ4歳馬は1勝のみで、2、3着が目立っている。アーモンドアイを買うのであれば、1着付けよりも「連軸」にするべきかもしれない。

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『2020年版 中央競馬全重賞データ攻略ブック』(英和出版社)

 こうしたレースごとの「狙い目」や「危険性」については『2020年版 中央競馬全重賞データ攻略ブック』(英和出版社)に詳しく書かれており、「人気別成績」「騎手別成績」「前哨戦別成績」で見えてくる「買うべき穴馬」「危険な人気馬」が解説されている。同書の制作者は毎週馬券を買っており、今年の全レースが馬券付きでレポートされている。一方、高額のハズレ馬券も掲載されているため、競馬ファンにとっては“戒め”にもなるはずだ。

 また、有馬記念のコーナーでは、昨年の勝ち馬であるブラストワンピースの単勝馬券および狙った理由も記されており、今年の戦略を練る前に目を通しておくのもいいだろう。

 ちなみに、ほとんどのレースで人気を集める「ディープインパクト産駒」(ディープインパクトを父馬に持つ馬のこと)だが、有馬記念では過去に20頭出走で2勝のみという結果に終わっている。ともにディープインパクトを父に持つフィエールマンとワールドプレミアは穴人気になりそうな気配だが、実はさほど重視しなくてもよさそうだ。

(文=井山良介/経済ライター)

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