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ジャーナリズム

アルミ含有食品添加物、小児の摂取量が基準値超過…菓子パンや菓子類が原因と推定

文=小倉正行/フリーライター
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アルミニウム含有添加物、広範囲に使用

 しかし、まだ問題は残っている。4品目のうちの着色料のカルミンは引き続き食品健康影響評価の対象となっており、このままでは食品添加物としての使用が認められる可能性が残っている。

 さらに、現在日本において使用が認められているアルミニウムを含有する食品添加物は、広範囲に使われている。用途は膨張剤、色止め剤、品質安定剤などで、硫酸アルミニウムカリウム、硫酸アルミニウムアンモニウムの2品目、着色料としてアルミニウムレーキ、アルミニウムの2品目、製造用剤としてカオリン、活性白土などがある。

【用途ごとの主な対象食品】

・膨張剤(ベーキングパウダー等):メロンパンなどの菓子パン、焼き菓子、蒸し菓子等

・色止め剤:漬物(ナスの漬物、シソの実漬等)

・形状安定剤(煮崩れ等の防止):魚介類(タコ、イカ、クラゲ、ウニ等の魚介類)等

・品質安定剤:野菜等(クリ、芋、豆、ごぼう、レンコン等)の煮物

・着色料:食品全般

 厚労省のマーケットバスケット調査(平成23年度〜平成24年度)では、小児(1−6歳)では暫定耐容週間摂取量(PTWI)を超える量を摂取をしていたことが判明した。原因としては、菓子パンや菓子類からの摂取が多いことが推定される。このため厚労省は、パン、菓子類へのベーキングパウダーとして使われる硫酸アルミニウムカリウムと硫酸アルミニウムアンモニウムの使用基準の見直しと、関係業界への自主的な低減を依頼した。

 これを受けて、一般社団法人日本パン工業会は、13年8月に「アルミニウムを含む膨張剤の使用自粛について」という文書を公表し、アルミニウム食品添加物を使用しないことを決めた。しかし、依然として広範囲にアルミニウム食品添加物は使われており、国民の健康上の脅威となっている。

 パン業界が、アルミニウム含有食品添加物の使用をしていないのなら、使用実態がないとして、食品添加物の指定を取り消すなど、その排除を進めるべきである。

(文=小倉正行/フリーライター)