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箱根駅伝で増加する留学生ランナー、斡旋コーディネーターが明かす“カネ事情”と実態

文=後藤豊/フリーライター

 また、重要なのは走りだけではない。以前、連れてきた留学生が日本人女子といい仲になり、練習もせずに酒を飲むなど遊びほうけてしまった。自分が紹介した選手がチームに悪影響を与えてしまって以来、選手の性格を重視するようになったそうだ。貧しい国に生まれ育ち、生きるためには万引きもしてきた選手が、来日後にホテルのビデオデッキを盗んだこともあったという。

 そんな失敗を経て選手を見る目を養ったA氏の仲介もあり、今や箱根駅伝では留学生が走る姿が当たり前となった。近年で印象的なのは、3年連続で拓殖大の2区を走ったワークナー・デレセ選手だ。まじめな性格でチームメイトの信頼を集めた彼は留学生初の主将となり、テレビ東京の『YOUは何しに日本へ?』でも特集が組まれた。卒業後のデレセ選手は現在、祖国エチオピアのヒーローとなるべくオリンピック出場に向けて鍛錬中だ。

 今年の箱根駅伝は、そんな留学生ランナーの走る姿に注目してみるのも一興ではないだろうか。

(文=後藤豊/フリーライター)

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