現在、中国内部には民族問題・民主化問題など多くの騒乱の火種がくすぶり続けている。このなかで、昨年の香港デモのような騒乱や地方における蜂起などが発生するのではないだろうか。また、対外関係においても、アメリカとの経済戦争や人権問題などにおいて外圧が加えられてきている。指導者は困難な舵取りを迫られる1年になるだろう。

米大統領選の庚子、日本でも総選挙か

 一方、我が国においても、その後の国の形を決定づける戦いが多く行われている。まず天慶3年(940年)、関東において「新皇」と号して反乱を起こした平将門が鎮圧されているが、これと入れ替わるように、今度は西海において「藤原純友の乱」が発生している。

 さらに、時の平家に抗うべく諸国の源氏が挙兵した治承4年(1180年)も庚子にあたり、その結果、源頼朝によって鎌倉幕府が創建されたのは広く知られるところであろう。また、「天下分け目の戦い」と呼ばれる「関ヶ原の戦い」が発生した慶長5年(1600年)もやはり庚子であり、のちの時代の趨勢を占う、なんらかの“決戦”が起きる可能性を感じさせる。今年も、たとえば東京オリンピック後に衆議院の解散総選挙などがあるかもしれない。

 選挙といえば、庚子の年はアメリカの大統領選挙が行われる年である。西暦1960年にはジョン・F・ケネディが大統領になっており、ケネディ大統領はリベラリストと目される一方で、キューバ危機などの対外危機を経験している。今年は現職のドナルド・トランプ大統領が再選を果たすかが焦点となっているが、いずれにせよ、その後のアメリカの対外政策については注視が必要となるだろう。

 ひとつ前の庚子の年である昭和35年(1960年)には、日米相互協力及び安全保障条約(新安保条約)が調印されたが、これをめぐって激しい学生運動が展開され、犠牲者も出た。また、当時の浅沼稲次郎社会党委員長の刺殺、岸信介内閣総理大臣への暴行など、テロも起きている。庚子の政情不安のなかで、対米外交をめぐって争乱が起きねばよいがと願う。

はやぶさ2が帰還、女性の社会進出に進展も

 また、庚子の年は「到達と帰還の年」でもある。西暦400年、ポリネシア人のヒロがハワイ島に到達したと言われている。また、西暦1000年に「ヴィンランド」に到達したレイフ・エリクソンが帰還を果たした。ヴィンランドとは現在のアメリカ大陸の北東部、ニューヨーク州からメイン州あたりまでのニューイングランド一帯のどこかであると言われている。近年、ニューファンドランド島からバイキングの遺構が発掘されたことから、同地がそれであるという説が有力となった。

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