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木村隆志「現代放送のミカタ」

今夜放送、堺雅人が主演じゃない『半沢直樹』スピンオフの“意味と重要度”

文=木村隆志/テレビ・ドラマ解説者、コラムニスト
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今夜放送、堺雅人が主演じゃない『半沢直樹』スピンオフの意味と重要度の画像1
半沢直樹2 エピソードゼロ 狙われた半沢直樹のパスワード|TBSテレビ」より

 2013年に放送され、最終回が平成のドラマで最高視聴率となる42.2%を叩き出すなど、社会現象となった『半沢直樹』(TBS系)。ついに4月スタートの続編を発表したTBSは「2020年は半沢直樹イヤー」というキャッチコピーを掲げ、新年早々にその第1弾を仕掛ける。

 1月3日23時15分から放送されるのは、『半沢直樹2 エピソードゼロ 狙われた半沢直樹のパスワード』。4月に放送される続編の前日譚となるストーリーだけに、前作を見た人ならチェックしておきたいところだ。

 主演は半沢直樹を演じた堺雅人ではなく、『なつぞら』(NHK)での好演が記憶に新しい吉沢亮。横浜流星と並んで2019年のブレイク俳優となり、さらには2021年の大河ドラマ『青天を衝け』(NHK)の主演が決まるなど、「今もっとも注目を集める俳優」と言っていいだろう。

 いまだベールに包まれた『エピソードゼロ』は、どんな物語で、どんな見どころが期待できるのか。

前作を踏襲したスカッと痛快な物語

 物語の舞台は、東京中央銀行の子会社・東京セントラル証券と、新興IT企業のスパイラル。東京セントラル証券は、『半沢直樹』の最終回で「半沢が頭取から命じられた出向先」と言えばわかるだろうか。『エピソードゼロ』は、半沢が東京セントラル証券に赴任した後に起きた事件を描くという。

 スパイラルは、東京セントラル証券が創業以来使用してきた証券トレーディングシステムをリニューアルする際のコンペに参加。社運を賭けた一大プロジェクトのリーダーを任されたプログラマー・高坂圭(吉沢亮)は、思わぬ陰謀と対峙しながらコンペの勝利を追い求めていく――。

『エピソードゼロ』は原作者の池井戸潤が「企画協力」という形で参加したオリジナルストーリーだが、「狙われた半沢直樹のパスワード」という不穏なタイトルが暗示するように、やはりベースとなるのは勧善懲悪の物語。「悪に戦いを挑み、絶体絶命の状況に追い込まれながらも不正を暴き、逆転勝利を収める」という前作を踏襲した展開が予想されている。

 果たして、どんな「倍返し」が見られるのか。スタッフもキャストも「『半沢直樹』の世界観は変わらない」「『エピソードゼロ』も痛快な物語」とコメントしているだけに、期待していいだろう。

 2013年の『半沢直樹』放送後、その大ヒットを受けて「正義が悪を成敗する」という勧善懲悪の物語がドラマ業界を席巻した。また、その流れを受けてバラエティでも『痛快TVスカッとジャパン』(フジテレビ系)が誕生し、現在も続いている。当時から6年が過ぎたが、「悪を完膚なきまでに叩き潰す」というコンセプトは、事件、不祥事、失言、不倫などのニュースに厳罰を求める人が多い現在のほうが、むしろ視聴者感情に合っているのかもしれない。

 そのほか、高坂の知られざる過去や半沢のかかわり方も気になるが、スカッと痛快なクライマックスは確実視されているだけに、新年から「今年もがんばろう」という気持ちにさせられるのではないか。

「半沢イヤー」に懸けるTBSの意気込み

 2013年の前作では、伊與田英徳プロデューサーが今や引っ張りだこの吉田鋼太郎、滝藤賢一、手塚とおるを起用したほか、片岡愛之助、石丸幹二、笑福亭鶴瓶、壇蜜など、各界の人気者をキャスティングして視聴者を楽しませていた。

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