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バイトマッチングアプリ、店とバイト双方に多大なメリット…「お試し体験」でミスマッチ削減

文=田上顕子/ファイナンシャルアライアンス株式会社
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憧れの板場から接客する筆者

 いざやってみるとなると、緊張してラップを持つ手も震えます。職人のお二人は魚の下ごしらえなど細々とした準備と並行して、同店などを経営するMUGEN(むげん)の内山正宏社長と新しいメニューの開発も行っていました。

 バイトをしてあらためて勉強になったのは、箸の置き方、メニューの美しい置き方に至るまで、もっとも美しく見せる工夫があるということです。これまで何度も食べる側として、お寿司屋さんを訪れていたのに、気付きませんでした。細やかな心遣いが溢れていることに驚きました。

 午後5時、14人の団体客のお客様がいらっしゃいました。上げ膳、下げ膳で忙しく立ち回ります。「職人のステージ」と呼ばれる板場にはなかなか立てませんでしたが、お店オリジナルの海老天寿司を配膳するために、立たせていただき、感動しました。

 午後3時から働き始めて、あっという間に午後7時半。仕事終了です。

バイトリーの利点とは

 実体験をもとに、スポットメイトの三澤英知代表取締役、そしてバイトを受け入れているMUGENの内山社長のお二人に話を伺いました。

 三澤代表は、次のように語ります。

「我々には、働き手と職場、どちらもハッピーにするというミッションがあります。業界の深刻な人手不足という背景があって、時間で働いたりするのがはやりつつあるなかで、働くということに関して、人の温かみだったり、ひとつのところで働いて、コミュニティーを持つのがこれからの時代、すごく大事になってくると考えています。

 既存の求人媒体やスポット求人だと、その立場を実現できないんじゃないかというところで、我々としてはその逆の流れというか、しっかり人と人をつなげることができるようなサービスを目指しています。

 我々の提供しているサービスは、現状の機能的部分は『体験してもらう』というところしかありません。今後はインターフェースなどを改善して、『面』で魅力を伝えられるようなものにしたいです。互いのミスマッチを減らしていくために、ちゃんとデータとか科学的な根拠に基づいて、しっかりマッチングの精度を上げ、お店さん、バイトさん、お互いにとって負担のないようなかたちにしたいです」

 一方、内山社長は受け入れ側としての悩みなども踏まえて、次のように話していました。

「僕は46歳です。僕らの学生時代は、とりあえずバイトといえば飲食店でした。全体の8割から9割くらいが飲食店のバイトを経験していましたが、なぜか、ほとんどの学生は飲食以外の仕事に就きました。

 しかし、社会人になってみると、意外と飲食店のバイトで教わったことが役に立つときも往々にあると思うのです。だから今も店長たちにこう伝えています。

『アルバイトの子たちは残念ながら飲食に進むことは少ないけれど、今教えたりしたことが後々、社会に出てから役に立って、その子が2~3年たったときに、後輩を連れてうちの店に飲みに来てくれるかもしれない。その時に、「俺はこの店長に教わったことを今、お前らに教えているんだよ」と言ってくれたらうれしいじゃないか』と。最近はバイトがどんどん少なくなってきていて、そういうことを伝える機会もなく、最終的に何年かあと、社会人になってからお店に来てくれる機会もどんどん減っています。

 そういうなかで、バイトリーで『まずは店の存在を知ってもらう』とか、『体験してもらう』という機会が得られるのは、何よりありがたいことです。

 求人広告に20万、30万円かけて一人か二人しか採用できないことを考えれば、一回知ってもらうという機会があるだけでもプラスだと思うんです。確かに体験バイトだと、一回で終わってしまうかもしれないですし、教えてもすぐにドロップアウトしてしまうかもしれないけれど、店もバイトも面と面で接点を持つというのは大事になっていくと思うんです」

 筆者は普段、「すごく売れている保険屋の田上さん」として丁寧に接していただけたりもして、調子に乗ってる部分もあるのですが、飲食店のお客様にとってわたしはただのアラサー女性。普通のバイトとして接してもらえるのが、なんだか初心に帰れて心が浄化されました。

 また、調子に乗っているなと思った時には、バイトリーを開いて飲食店でバイトするのもありかなと思いました。今後も私の属している保険業界にとらわれず、話題の新サービスや経営者などの動向を体当たりでリポートしていきます。

●田上顕子(たがみ あきこ)

 1988年生まれ。親に「早慶以外は学費を出さない!」と言われ、6カ月で偏差値を20上げて早稲田大学教育学部に現役合格。在学中、青天井で稼げる自由な仕事を探していたところ、ある本と出合い、社会人経験ゼロで大学を中退して保険業界へ。最初からフルコミッションの代理店に入社。現在は、生損保42社扱うファイナンシャルアライアンス株式会社に在籍。入社1年目でMDRT基準3倍のCOT基準をクリアした。

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