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ポルトガル・ファチマに出現した聖母マリアの秘密の預言、ローマ教皇庁の説明に人々は納得した?

文=水守啓/サイエンスライター
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 その時、聖母は「最後の月に私はすべての人が信じるように一つの奇蹟を行います。あなたがたが町へ連れて行かれることがなかったならば、その奇蹟はもっと大きなものとなるはずでした」と語ったあと、「2つの駕籠(かご)をつくらせなさい。1つの駕籠はあなたとジャシンタ、それに他の2人の少女が白い衣装を着て、もう1つの駕籠はフランシスコと他の3人の少年が担ぐのです。駕籠からのお金はロザリオの聖母の祝日のためのものです。そして残りのお金はここに建てられなければならない聖堂の建設に役立つでしょう」と語っている(1953年にファチマ聖堂が建てられた)。

 5回目の9月13日、3万人もの群衆が集まった。空には光り輝く球体が現れ、聖母が出現するウバメガシの木に近づいた。そして、(雲として留まり)太陽の輝きが鈍ると、あたりが黄金色になった。前回、ルシアは病人の癒やしを聖母に頼み、年内にそれに応じると聖母は答えていたが、今回はたくさんの人々に頼まれて、病人やろう者(聴覚障害者)を癒やすよう聖母に求めた。それに対して、聖母は「はい。ある人々を癒やしましょう。しかし、他の人々は癒やしません。なぜなら、私たちの主は彼らを信用しておられないからです」と答えた。そして、あらためて10月にすべての人々が信じる奇蹟を行うと告げた。

 6回目の10月13日、雨の中、大奇蹟を目撃しようと7万人もの群衆が集まった。午後1時半ごろ、東の空に稲光を目にしたルシアは「あなたは私から何をお望みですか?」と聖母に話しかけた。聖母は、「私をたたえてここに聖堂を建てることを望んでいます。私はロザリオの聖母です。毎日ロザリオの祈りを続けて唱えなさい。戦争はまもなく終わり、兵士たちは自分たちの家に帰って来るでしょう」と自分の正体を明かすとともに、第一の預言の内容に再び触れた。そして、聖母が去ると同時に、ウバメガシの木の上に存在していた雲も消えた。

 注目すべきは、その後に太陽が大空に展開した大スペクタクルであった。それまで降っていた雨は突然やみ、雲は急速に失せ、晴天になった。ギラギラ輝くはずの太陽を人々は裸眼で何ら眼を痛めることなく見ることができた。すべてのものが動かず、静かだった。だが、次の瞬間、さらに不思議なことが起こった。その太陽がさまざまな方向に光線を発し、その光線が空気、大地、木々やその他大地にあるすべてのもの、人間たちをさまざまな色に染め上げた。

 しばらくして、太陽は止まったと思うと、その次には、揺れ、震え、ダンスを始めた。そして、その太陽は天からはがれ、回転する大車輪になって落ちて来るように見えた。人々は叫び、泣きわめき、地にひれ伏した。大声で自分の犯した罪を告白する人もいた。だが、最後に太陽は動きを止め、人々は助かったと胸をなでおろすことができた。

 いったい何が起こったのか? 世界各国の天文台では、当時こうした太陽の異常行動は確認されなかった。そのため、群衆全員が同じ幻覚を見たと考えられている。居合わせた新聞記者たちも同様にこの大スペクタクルを目撃し、ポルトガルのあらゆる新聞で大々的に報じられた。群衆を散らすために山岳兵部隊が動員されていたが、彼らも奇蹟を目撃してただちに回心した。多くの人々はこの奇蹟は世の終わりのことを指していると考えて恐怖を感じたという。

 以上がファチマの聖母の概要である。だが、こんな異常な出来事の発生を予言していた人々が存在した。そして、なぜかそれはあまり紹介されることはなかった。次回、その詳細に触れていくことにしたい。

(文=水守啓/サイエンスライター)

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【水守 啓(ケイ・ミズモリ)】

「自然との同調」を手掛かりに神秘現象の解明に取り組むナチュラリスト、サイエンスライター、代替科学研究家。 現在は、千葉県房総半島の里山で自然と触れ合う中、研究・執筆・講演活動等を行っている。
 著書に『世界を変えてしまうマッドサイエンティストたちの【すごい発見】』『ついに反重力の謎が解けた!』、『底なしの闇の[癌ビジネス]』(ヒカルランド)、『超不都合な科学的真実』、『超不都合な科学的真実 [長寿の謎/失われた古代文明]編』、『宇宙エネルギーがここに隠されていた』(徳間書店)、 『リバース・スピーチ』(学研マーケティング)、『聖蛙の使者KEROMIとの対話』(明窓出版)などがある。

ホームページ: http://www.keimizumori.com/ 

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