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女性1人客殺到の焼肉ライク、なぜこんなに美味いのにこんなに安いのか?“緻密”経営の結晶

文=松嶋千春/清談社
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 1店舗目の新橋本店、2店舗目の新宿西口店を運営していくなかで、新たな課題にも気づけたという。

「思ったよりも、複数人で来店していただくことが多かったんです。焼肉ライクはわかりやすく『ひとり焼肉』と呼ばれますが、その本質は『焼肉を気軽に楽しめること』であって、そのなかに『ひとりでも行ける』が含まれているだけなんです。なので、3店舗目の渋谷宇田川町店では、パーテーションの取り外しによって4、6名様でも向かい合って座れるような席も配置しました」(同)

 当初、定食メニューの肉の提供量は100グラムと200グラムの2種類だったが、顧客の要望で中間の150グラムも導入。さらに、50グラム刻みで「ちょい足し」できるようにした。

「ごはんにもこだわりました。最近は糖質制限ブームで炭水化物が敬遠されがちということも認識していますが、やはり焼肉はごはんと一緒にモリモリ食べてもらいたい。なので、お米は岩手県産の『ひとめぼれ』を使用。焼肉に合うように若干硬めで炊き、少量ずつ調理することで炊きたてでの提供を行っています」(同)

 さらに、「ちょい足しカレー」や「TKG(卵かけごはん)トッピング」など、焼肉とごはんが進む仕掛けづくりにも余念がない。そして、何よりもこだわっているのは肉質だ。グループ会社の他の業態や今までの経験で培った仕入れルートを活用し、ほかでは出せないレベルの肉をお値打ち価格で提供しているという。

「メインの肉は冷凍ではなくチルドビーフを使用しているので、同価格帯の他店と食べ比べたときに、うちのほうが圧倒的においしいと思ってもらえるはずです。肉に関しては、仕入れから管理まで、西山さんや親会社のノウハウをフルに生かして提供させていただいています」(同)

フランチャイズの問い合わせが殺到の理由

 破竹の勢いの同店には、個人や企業からフランチャイズの問い合わせが殺到しているそうだ。

「ありがたいことに、100社近くから問い合わせをいただいています。うちの業態なら、回転率はラーメン店並みで、単価は1300円以上とラーメン店の倍近くなる。カット済みの肉を採用しているので仕込みの手間も少なく、調理もお客様のセルフなので人件費も抑えられます。今は人手不足で、特に焼肉店はアルバイトが集まりにくいんですが、おかげさまでうちは人材面でも申し分ない。飲食店で売り上げを取っていくのがすごく難しくなっているなかで、これらの課題を解決できる焼肉ライクにメリットを感じていただけているようです」(同)

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