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住宅ジャーナリスト・山本久美子「今知りたい、住まいの話」

前入居者が孤独死でも告知は3割?事故物件の知られざる実態…不動産会社により対応バラバラ

文=山本久美子/住宅ジャーナリスト
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事故物件なら避ける? あえて借りる?

 では、あなたなら事故物件を避けるだろうか?

 先ほどのGoodServiceの調査を見ると、「事故物件と呼ばれる住宅に借り手や買い手はつくか?」と不動産会社従事者に聞いたところ、61.9%が「はい」と回答している。かなり高い割合だ。その理由として「相場より安い」(64.6%)が最多で、「リフォームや清掃が行き届いている」(23.2%)が続いた。

 リフォームや清掃については、事故事例によって部屋に損傷や異臭が発生する場合があり、次の入居者のためにリフォームや特別清掃を行うからだ。賃料が安かったり、リフォームされていたりするなら、事故物件でもかまわないという人がいるということだ。

 霊感が強くてどうしても事故物件を避けたい人もいれば、それより賃料の安さが魅力的に見えるという人もいるだろう。借りようとする人によっても判断が異なるので、事実確認をしたうえで、借りるか借りないかの判断をすればよいだろう。

 事故物件については、このように基準があいまいな点もあって、不動産会社によってあるいは担当者によって判断が分かれる場合も多い。住宅業界としても判断基準が必要だと、国土交通省に要望している。いずれは一定の基準ができるのかもしれない。

(文=山本久美子/住宅ジャーナリスト)

●山本久美子(やまもとくみこ)

早稲田大学卒業。リクルートにて、「週刊住宅情報」「都心に住む」などの副編集長を歴任。現在は、住宅メディアへの執筆やセミナーなどの講演にて活躍中。「SUUMOジャーナル」「東洋経済オンライン」「All About(最新住宅キーワードガイド)」などのサイトで連載記事を執筆。宅地建物取引士、マンション管理士、ファイナンシャルプランナー等の資格を持つ。

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