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映画の原作は、岩井俊二自身の小説『ラストレター』。小説ではこの場面が生み出す感情を言葉で語っているが、映画では一瞬にして観客の心に訴えかけている。
「初恋を扱った切ない物語だけど、映画ではなんでもありになった現代で、純愛こそがファンタジーなのかなと思わせる映画でした。昔からの岩井ファンが多いのか、映画館には年齢の高い観客が多かったんですけど、どの世代でも楽しめる映画。高校生などの学生や若い人に見てほしいです。『あれって、どういうこと?』『自分だったらこうするな』など、見終わった後に語り合えることが多いのではないでしょうか」
映像の美しさもずば抜けている。スクリーンで見るべき映画だろう。
(文=深笛義也/ライター)