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ゲーセン業界瀕死…プレステ&セガ登場の「約10年後」、凋落開始を招いた出来事とは?

文=A4studio

 約30年前と比べると2割程度の店舗数しかないことを考えると、業界全体が右肩下がりであることは否定できないだろう。

「店舗数が一番多かったのは1990年代。ビデオゲーム全盛期の1990年代は、街のいたるところに小型のゲームセンターが乱立していましたよね。しかし、意外に思えるかもしれませんが、売上面での最盛期はそれよりもあとの2006年なんです。『アミューズメント産業界の実態調査報告書』によると[t1] 、2001年から2006年までの間に7311億円から9263億円と、約2000億円も市場規模が拡大しています」(同)

 2008年頃までは大型店舗は増加傾向にあったというデータもある。00年代後半まではゲームセンター業界は活況だったようだ。

市場規模ピークの06年から4年で急落、何が起こったのか

 そんなゲームセンター業界だが、10年を境にその売上が急激に落ち込んできたという。

「市場規模がピークだった2006年からわずか4年後の2010年には、約2500億円ものマイナスに転じているのです。一体何があったのか、その原因はケータイでどこでも遊べるソーシャルゲームの台頭でしょう。『グリー』や『モバゲータウン』などが配信する人気ソーシャルゲームの登場で、ゲームセンターは一気に人気が下降。わざわざゲームセンターまで出向いてゲームをするという感覚が、この頃を境に激減してしまったんです」(同)

 ソシャゲの台頭が大きな理由だと語るが、遠因はほかにも多いと鴫原氏。

「かつてはゲームセンターに置いてあるビデオゲーム筐体のほうが、家庭用ゲーム機よりも高性能だったのですが、プレイステーションやセガサターンが登場した1994年頃からその優位性が失われていったのです。

 例えば、スーパーファミコンで『ストリートファイターⅡ』が登場したときも、クオリティーは落ちるけど家でスト2ができる――という理由でヒットしていたんです。つまり“一番いいゲーム体験ができるのはアーケード”という認識が根強いものでした。ですがプレステやセガサターン時代、その後継機のプレステ2やドリームキャスト時代には、家庭用ゲーム機とアーケードゲーム機のクオリティーの差が徐々に縮まっていったのです。ゲームセンターにわざわざ足を運ぶ意味が、少しずつ失われていったといえるでしょう」(同)

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11:30更新
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