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コンビニの頭痛の種「おでん」、店舗から続々と消えている“報じられない理由”

文=沼澤典史/清談社

コンビニ弁当のなかでも消滅の可能性が高いのは常温の弁当です。コンビニには18℃で管理する常温弁当と5℃で管理するチルド弁当があります。おにぎりの下に並ぶ幕の内弁当などが常温弁当ですが、このタイプは日持ちしないため廃棄が多く、赤字になりやすい。一方で、チルド弁当は2~4日ほど販売できるので、コンビニ弁当は徐々にチルド化していくでしょう」(同)

いずれはコンビニ店員も消滅する?

 渡辺氏は、商品以外の従業員のサービスに関して「煩雑なオペレーションが消えていく」と言う。

「ヤマト運輸が始めた、スマホで送り状の作成と決済などもできるサービスによって、宅急便の受付業務の手間が大幅に減ると思われます。このように、コンビニが行っていたさまざまなサービスがアプリによって簡略化していくでしょう」(同)

 消費者としても、事前にスマホ上で手続きを済ませ、荷物をコンビニに持っていくだけというのは非常にありがたい。ただ、このシステムがさらに進んでいくと、将来的にはコンビニに「接客」が少なくなると渡辺氏は話す。

「ローソンではセルフレジが1万店以上に導入され、JR武蔵境駅のニューデイズは19年7月に完全無人化しています。将来的には、レジを打つ店員の作業が、セルフガソリンスタンドのように減っていくでしょう」(同)

 24時間営業で「ないものはない」状態だったコンビニも、大きな転換期を迎えている。徹底的な簡略化の行き着く先に現れるのは、いったいどんなコンビニの姿なのだろうか。

(文=沼澤典史/清談社)

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