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木村隆志「現代放送のミカタ」

フジ『10の秘密』に「急に面白くなってきた」の声急増…“秘密の連鎖”で展開予測不能

文=木村隆志/テレビ・ドラマ解説者、コラムニスト
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 一方の由貴子も、「娘が大事」と手を負傷しながら助け出したが、実は誘拐犯の二本松(遠藤雄弥)とつながり、大金を受け取っていたことが発覚。つまり、誘拐事件はこれで決着ではなく、さらなる裏があるということが明らかになった。

 その他の登場人物も、まだまだ波乱含み。由貴子の恋人で帝東建設社員の宇都宮竜二を演じる渡部篤郎、帝東建設の長沼社長を演じる佐野史郎。彼らほどの演技派俳優が単なる不正のみの悪事で終わるとは考えにくい。それは圭太の母を演じる名取裕子も同様で、「気ままな年金暮らしを送る老女」という役柄で終わることはないだろう。

 若手演技派の仲里依紗が演じる石川菜七子にも危うさがあり、秘密を抱えているのは間違いない。圭太とは幼なじみで、優しい保育士という善良なキャラクターは、むしろ悪人に変わったときのギャップが大きいからだ。また、瞳が信頼する音大生ピアニストの伊達翼(松村北斗)は、火事の関係者と思わせる態度を見せていた。

 演技派の助演俳優を揃えたからこそ、「それぞれに見せ場があるはず」「大どんでん返しがありそう」というムードを醸し出している。何しろ「10」も秘密があるのだから、最後まで大いに期待していいのではないか。

(文=木村隆志/テレビ・ドラマ解説者、コラムニスト)

●木村隆志(きむら・たかし)
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者、タレントインタビュアー。雑誌やウェブに月20~25本のコラムを提供するほか、『新・週刊フジテレビ批評』(フジテレビ系)、『TBSレビュー』(TBS系)などに出演。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもある。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超え、ドラマも毎クール全作品を視聴。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)など。

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