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すぎもとたかよし「サラリーマン自動車ライターのクルマ業界ナナメ斬り!」

大盛況の東京オートサロン、トヨタや日産などメーカーが出展する意味は一体どこにある?

文=すぎもと たかよし/サラリーマン自動車ライター
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マツダ 「MAZDA3」

 マツダは少々難しい。デザイン力でブランディングを推し進める同社らしく、派手さを抑え、新色で統一感のあるスポーティ仕様を並べたが、新鮮な驚きがない。当日はその統一性の意図について話を聞こうとしたが「単に純正のパーツを付けただけで、とくに担当デザイナーもいない」とのことだった。小綺麗なのはいいが、そのコンセプトも語れないとなると、じゃあなぜオートサロンに出展?となる。

 三菱ではテリー伊藤氏プロデュースによる「デリカD:5 eye キュート」が話題になっていた。少しレトロでカジュアルな提案は決して悪くないが、あえて言えば、こうした提案を自社のCMFデザイナーが行わないのは一体どうしたことかと思う。

光っていたホンダアクセスの出展

 さて、そうしたなか、毎回「カスタマイズ」の意図を非常に幅広く捉え、ユニークでかつセンスのよい出展車を揃えるのがホンダアクセスだ。Moduloをはじめホンダの純正部品を製造する同社だが、最近は「S660 Neo Classic」など独自の商品開発も見られる。

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ホンダ「N-WGN ROAD SIDE concept」

 今回も20周年を迎えた「S2000」の特別仕様や、1997年発売の6代目「シビックタイプR」を現代風にアレンジするなどの提案がユニークだったし、個人的にはアメリカンダイナーをテーマにカスタマイズした「N-WGN ROAD SIDE concept」の美しい仕上がりには感心した。

 ホンダの一員とはいえ、出展したメーカーとしてはいちばん小さな会社が「カスタマイズ」をもっとも柔軟に捉えているのが面白いところだ。もちろん、メーカーだから制作のクオリティも非常に高い。

 本稿のテーマは「オートサロンにメーカーが参加する意味は?」だが、ホンダアクセスのような取り組みを見ていると、より広いブースを構えるトヨタや日産などには、もっともっと幅広い視点で出展車両を考えるべきだと思う。

 もちろん、イベントである以上知名度に頼った集客力も重要だが、いつもとは違った柔軟で幅広い発想や企画があってこそ、この特別なイベントにあえてメーカーが参加する意味があるのではないだろうか?

(文=すぎもと たかよし/サラリーマン自動車ライター)

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