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南清貴「すぐにできる、正しい食、間違った食」

新型肺炎、食生活と関連か…罹らないための食事術

文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事
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 賢明な読者の皆様にお考えいただきたいのは、筆者が以前から指摘してきたように、現在の食肉生産システムを続けている限り、パンデミックが起こることは必然だということです。パンデミックは「感染爆発」ともいわれますが、感染症の爆発的・世界的流行のことです。

 私たち日本人の食は、とても危ういシステムの上に乗っかって、なんとか成立しているのだという事実を、多くの方が知るべきでしょう。それを安全な方向に切り替えていくためには、私たち自身が食生活、食習慣を変化させていく以外に方法がないのだということも知るべきです。

 ウィルスがかかわる感染症には、これといった治療薬はもちろんありません。ワクチンも期待できません。対応策は、自分の免疫力を上げることしかないのです。その免疫力を上げるためには、日常的な食事が最適(オプティマル)なものである必要があります。

地球に負荷をかけない食事

 オーストラリア以外にも、米カリフォルニア、南アフリカ、ポルトガル、スペインなど世界各地で森林火災が起こっています。その主たる原因は、気候変動がもたらす酷暑と乾燥です。地中海地方のような半乾燥の生態系を持つ地域でも森林火災が起こっているということは、いずれ日本にも同様のことが起こる可能性があるといえます。

 しかし、私たちが考えなければならないのは、自然発生的に起こる森林火災ばかりではないという事実です。インドネシアやマレーシアなどの熱帯雨林は今、どんどんアブラヤシのプランテーションに変わっていっています。アブラヤシからパーム油を生産するのが目的です。アブラヤシの畑に変えるために熱帯雨林を焼き払っているのです。安い油を生産するために、大規模に熱帯雨林が焼かれています。それでなくても、悪化する一方の地球環境のことなど考えもせず、自分たちの利益のために人類全体を、地球全体を窮地に陥れているのです。

 そして、それによって生産された食料を食べるということは、間接的であるにせよ、そのやり方を支持し、加担することになるということを肝に銘じるべきでしょう。宣伝文句に踊らされて、自分が食べるものを無意識に選択してはいけないのです。

 私たちは、オーストラリアと中国で起こっている2つの、関連性があるとも思えない事案から、考えなくてはならないことがあります。それは、私たちの食生活、食習慣です。

 決して「質素になれ」「粗食に甘んじろ」と言っているわけではありません。地球に負荷をかけないような食事のあり方を追求し、それを実践しましょうと提案しているのです。そのことに真っ先に取り組めるのは、今現在、食料を他国に依存している日本だと思うのです。
(文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事)

●南清貴(みなみ・きよたか)
フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事。舞台演出の勉強の一環として整体を学んだことをきっかけに、体と食の関係の重要さに気づき、栄養学を徹底的に学ぶ。1995年、渋谷区代々木上原にオーガニックレストランの草分け「キヨズキッチン」を開業。2005年より「ナチュラルエイジング」というキーワードを打ち立て、全国のレストラン、カフェ、デリカテッセンなどの業態開発、企業内社員食堂や、クリニック、ホテル、スパなどのフードメニュー開発、講演活動などに力を注ぐ。最新の栄養学を料理の中心に据え、自然食やマクロビオティックとは一線を画した新しいタイプの創作料理を考案・提供し、業界やマスコミからも注目を浴びる。親しみある人柄に、著名人やモデル、医師、経営者などのファンも多い。

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