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日本電産・永守会長の“冷血”経営…社長候補の地位を次々剥奪、「死ぬまでオーナー経営者」

文=有森隆/ジャーナリスト
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 吉本氏は社長就任から2年足らずで、その座を追われたことになる。鳴り物入りで入社した元シャープ副社長の大西徹夫氏も、入社2年で副社長の地位を剥奪された。「実力主義」の永守氏は、駄目なら容赦なく切る。

 日産からは、呉氏、吉本氏に次いで、関氏で3人目となる。技術者出身の関氏の経営手腕は未知数だ。永守氏が要求する売上高10兆円(20年3月期1兆6500億円の見込み)、営業利益率15%(同9%の見込み)を達成する“力仕事”をやりとげることができるのだろうか。

タイムリミットは2年?

 永守氏が何を考えているか、そんなことは関氏は百も承知だろう。勝負は2年。結果を出せなければ、これまでの“ポスト永守”候補の二の舞になる。

「確かに関さんは日産プロパーで日産のエリート。自動車業界に顔が利く彼の人脈を生かす、との計算が永守さんにはある」(永守氏と親しい経営者)

 永守氏は社長という肩書を譲っても、経営権を譲るつもりはさらさらない、というのが関係者の一致した見方だ。「オーナー経営者は死ぬまで経営者。死ぬまで経営に口を出す」(外資系証券会社のエレクトロニクス担当のアナリスト)。それが、創業者の業(ごう)だ。

(文=有森隆/ジャーナリスト)

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