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新型肺炎でマスク売り切れが続出…高額転売品を買わずに済む3つの方法とは

文=井山良介/経済ライター
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多くの外国人観光客らがマスクを着用して歩く太宰府天満宮の参道(写真:毎日新聞社/アフロ)

 猛威を振るう新型コロナウイルスの感染拡大により、マスクが品薄となっている。非常事態宣言を出した世界保健機関(WHO)も、医療用マスクについて「需要が普段の100倍、価格も最高で20倍にもなっている」と述べ、買い占めなどを控えるよう訴えるなど、異例の事態に発展している。

 需要が急激に高まったマスクは、売り切れが続出する一方で高額転売が相次いでいる。2月7日現在、某フリマアプリでは「60枚入り 10万円」「130枚 99999円」などの出品がされている。600円ほどの箱入りマスクが3個で3万2800円、という転売も目にした。定価の10倍以上だ。

「命に関係する物を転売するなど言語道断」という声もあれば、「需要があるから供給もある」など、ネット上では賛否両論の意見が飛び交っており、メルカリやヤフオク!では「適切な対応」を呼びかけている。

 また、あるマスク製作工場では1日あたり30万枚の量産体制で「寝る暇もない」というから、メーカーは安定供給に必死だ。

 一方で、WHOはマスク着用について「推奨するのは、せきなど呼吸器症状がある人やその看病をする人、医療従事者」と限定しており、未感染者の防御については「明確なエビデンス(証拠)はない」としている。現時点で健康であれば、あわてて高いマスクを買う必要はなさそうだ。

 医師のA氏は、以下の3つの方法が有益だと指南する。

1 ハンカチやティッシュで代用する

「マスクがなければ、ハンカチで口を覆うのもひとつの手です。手で押さえなければならないので長時間はつらいですが、短時間の電車移動などでは十分に代用できます」(A氏)

 ハンカチがなければ、ティッシュでも大丈夫だ。「くしゃみやせきなどによる微小な飛沫は、マスクと顔の間から侵入することもあります。緩めのマスクよりも、手で押さえるほうが効果的かもしれません」(同)とのことだ。

2 マスクを洗って再利用する

「紙製の使い捨てマスクではなく、繰り返し使える布マスクなら洗って再利用することができます。帰宅後に洗濯したり、水を入れた洗面器に除菌剤や漂白剤を入れてつけ置き洗いをしたりする方法があります。厳重に予防したいのであれば2枚重ねで利用し、6~8枚ほどを使い回すのがいいでしょう」(同)

3 自分でつくる

「マスクがないなら、つくればいいのです。YouTubeなどでも、自作する方法が紹介されていますよ」(同)

 筆者が調べたところ、すぐにできそうなものを3つほど見つけることができた。

 まずは、ハンカチを代用する方法だ。大きめのハンカチを折りたたみ、カッターでゴム紐を通す穴を開ければ、30分ほどで完成する。かわいいデザインのハンカチを使えばオリジナリティあふれるマスクができあがり、電車内などで目を引きそうだ。布製であれば、洗って繰り返し使えるだろう。

 デザインや形に目をつぶるなら、キッチンペーパーと輪ゴム、ガーゼ、ホッチキスでも簡単につくることができる。また、もともとマスクと形が似ているコーヒーフィルターを使う方法もあるようだ。

 これらのほかにもマスクを自作する方法はいくつかあるが、いずれの場合も、できるだけ顔に密着させて小さな飛沫の侵入を防ぐことが重要だ。

「使用したマスクの外側にはウイルスが付着している可能性があるので、絶対に触れないようにすることが肝心です。また、重要なのは、外から帰ったら手首や爪の間まで入念に手洗いすることで、できれば消毒用アルコールを使いましょう。とにかく、手洗いをしないまま顔に触れないことが大切です」(同)

厚労省もマスクの予防効果に言及

 厚生労働省はホームページで、新型コロナウイルスについて「まずは、マスクやティッシュ・ハンカチ、袖を使って口や鼻をおさえる『咳エチケット』や、石けんを使った手洗いなどの感染症対策を行うことが重要です」としている。

 また、「マスクをした方がよいのはどのような時ですか?」という問いに対しては、「咳やくしゃみ等の症状のある人は積極的にマスクをつけましょう」とした上で、「予防用にマスクを着用することは、混み合った場所、特に屋内や乗り物など換気が不十分な場所では一つの感染予防策と考えられますが、屋外などでは、相当混み合っていない限り、マスクを着用することによる効果はあまり認められていません」としている。

 焦ってマスクを高値づかみするより、まずは入念な手洗いとうがいを心がけることが大事なようだ。

(文=井山良介/経済ライター)

井山良介/経済ライター

井山良介/経済ライター

1976年生まれ。経済をメインとするフリーライター。野球に関する書籍の編集もしており、プロ野球や高校野球に関する執筆も多い。

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