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小谷寿美子「薬に殺されないために」

薬剤師が教える!二日酔いには「ハイチオールCプラス」「ハイウルソ」が効く

文=小谷寿美子/薬剤師
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 途中でつくられるアセトアルデヒドという物質はとても不安定で、何かとくっついて安定になろうとします。タンパク質につくと、タンパク質を変性させます。脂質につくと脂質を変性させます。肝臓自身もタンパク質や脂質でできているわけですから、変性してしまうと肝臓としての役割を果たせなくなります。

 また、アルコールは腸内細菌が出す毒素(エンドトキシン)を小腸から門脈へ移動させる働きがあります。そして門脈からエンドトキシンが肝臓へ集まってくると、エンドトキシンを攻撃するために免疫システムが起動します。攻撃のための化学物質がたくさん出されるのですが、敵のみならず味方である肝細胞も破壊されてしまいます。

 このようにしてアルコールは肝臓をだめにしていくのです。一度にアルコールを大量に摂ると、解毒のための酵素が足りなくなります。特に日本人はアルデヒド脱水素酵素の働きが弱くアセトアルデヒドが溜まりやすくなるので、肝臓への負担がさらに大きくなります。

二日酔いに効果がある薬

 二日酔いと倦怠感に効果があるのが、「ハイチオールCプラス」です。このハイチオールCですが、テレビCMの影響でしみやそばかすを薄くする薬だと思い込んでいる人が多いですが、効能効果に「二日酔い」「倦怠感」と明記されていて、正真正銘のアルコール対策薬です。テレビCMのおかげで流通量が多く、ほとんどの店舗で採用されていることから、いつでもどこでも手軽に準備することができるありがたい薬です。

 添付文書には「二日酔いの原因は、アルコールを代謝する過程で生成されるアセトアルデヒドという物質です。ハイチオールCプラスは、アセトアルデヒドの分解を助け、二日酔いの症状を改善します」と書いています。さらに倦怠感については、次のように記載されています。

「何らかの原因で体の代謝が滞ると、エネルギーが効率よく産生できず、疲れやだるさを感じるようになります。ハイチオールCプラスは、栄養素をエネルギーに変換する酵素の働きを助け、体内エネルギーの産生をスムーズにすることで疲れやだるさを取り除きます」

 二日酔い、だるさに対して、効果が認められています。効能効果に「二日酔い」「倦怠感」と明記してある薬品は、有名なところではハイチオールシリーズ以外にありません。

 ここで、「みんながよく飲んでいるあの液体ドリンク剤は、二日酔いに効かないのか?」と疑問に思うかもしれません。「ソルマック」が有名ですが、コンビニエンスストアでも買える指定医薬部外品の商品が3種類と、第2類医薬品である「ソルマックプラス」「ソルマックEX2」があります。

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