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サンシャイン水族館、国内最大級クラゲ水槽登場…加茂水族館、世界一のクラゲ展示でブーム

文=小川裕夫/フリーランスライター
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 しかし、水族館新時代ブームは長く続かなかった。前述したように、水族館は差別化が難しく、そのためにリピーターがつきにくい。新しい魚を展示して話題をつくるには、水槽ごと取り替える必要もある。水槽を取り替えるには濾過装置や排水管なども取り替える必要も生じ、大規模な改修を余儀なくされる。そのため、新しい魚を入れることは難しく、一度足を運んだ水族館に二度、三度と足を運ぶリピーターは動物園に比べるとはるかに少ない。

 2010年頃から起きた水族館新時代ブームが沈静化し、再び水族館業界に閉塞した空気が蔓延するなか、前述したクラゲが救世主として登場した。ある水族館関係者はこう話す。

「世界最大のクラゲ展示で知られる加茂水族館は、経営不振に陥りながらもクラゲで復活しました。そして、いまや押しも押されぬ国内有数の水族館として知られます。クラゲは飼育も展示も難しかったのですが、加茂水族館によって飼育・展示の方法が確立されて、いまや水族館はクラゲを目玉にするようになっています。まさに、水族館界のアイドルです」

 冒頭で触れたサンシャイン水族館がクラゲ水槽「海月空感」を新設する背景には、トレンドが凝縮されているといっていい。同館の広報担当者はいう。

「現在も4つのクラゲ水槽があり、そのひとつはクラゲのトンネルとして人気を博しています。4月に新設される水槽は横幅14メートルの国内最大級で、たくさんのミズクラゲが浮遊する姿を見ることができるようになっています。ストレスの多い都会生活ではクラゲに癒しを求める人も多いので、人気のスポットになると確信しています」

 2010年代のブーム以降、長らく水族館は不遇をかこってきた。救世主・クラゲの登場で再びブームの到来が予想されている。

(文=小川裕夫/フリーランスライター)

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