
『世界に一つだけの花』『どんなときも。』『もう恋なんてしない』など数々のヒット曲を世に送り出し、『NHK紅白歌合戦』への出場歴もある人気歌手、槇原敬之容疑者(50)が13日、覚せい剤取締法違反の疑いで警視庁に逮捕された。
槇原は1999年8月に覚せい剤取締法違反で逮捕され、懲役1年6月・執行猶予3年の判決を受けており、今回は2度目の逮捕となる。
「実は2年前の2018年に、槇原の個人事務所の元社長で、槇原と親しい関係にあった男性が違法薬物使用の疑いで逮捕、起訴されており、当時、“槇原もまだクスリをやっているのではないか”と噂されていました。なので今回の逮捕を受けて“やっぱり”と感じている業界関係者も多いでしょう」(テレビ局関係者)
薬物関連でいえば、昨年だけでもピエール瀧、沢尻エリカ、田口淳之介などが逮捕され、当局による芸能界への取り締まりが強化されているようにもみえるが、週刊誌記者は語る。
「ここ最近、当局が芸能人の摘発に力を入れているのは事実です。芸能界の薬物汚染は世間が想像している以上ですが、有罪になっても数年で復帰してしまうなど、薬物犯罪者に甘い体質は変わらないまま。有罪が確定したピエール瀧に至っては、逮捕からまだ1年もたっていないのに、早くも芸能活動復帰が取り沙汰されている始末です。このままでは薬物の供給源である“元締め”をますますのさばらせてしまうという強い危機感を、当局は抱いています。
さらに、摘発をめぐる関東信越厚生局麻薬取締部、いわゆる“マトリ”と警視庁組織犯罪対策部第5課の間の競争も影響しています。この2つの組織はお互いに強くライバル視していますからね」
槇原の今後について、前出と別のテレビ局関係者は語る。
「1回目の逮捕で有罪になった槇原も、すぐに芸能界に復帰できてしまったことが、結果として再犯につながったのは間違いありません。やはり芸能界の薬物犯罪への“甘さ”が、悪い結果を招いた。早くも沢尻の復帰説まで出ていますが、さすがにここまで事件がたて続けに起きれば、こうした風潮も見直されてくるでしょう。槇原も今ではNHKの番組に出演しており、過去の逮捕歴を知らない人も多くなってきていますが、再犯となれば執行猶予なしで懲役刑が下るでしょうから、もう復帰は難しいでしょう」
薬物に手を出した代償は大きい。
(文=編集部)