大学共通テスト、問題作成委員が予想問題集を出版…早稲田大学の准教授だった

 そもそも教育出版は、幸田氏ら執筆陣が共通テストの問題作成に関わっていることを知っていて、今回の書籍を企画したのだろうか。同社の広報担当者は次のように話す。

「今日の報道で、初めてあらましを知りました。今回の件は特にそうですが、編著者がどのような仕事をしているのか弊社としては知りようもありません。現在、調査中です」

 また書籍の編著者の幸田氏にも電話取材を行っているが、17日正午時現在、連絡が取れていない。

新聞社の報道にも影響を与える教育業界

 一連の問題に関して、大手新聞社関係者は話す。

「来年の大学入学共通テスト実施に伴う利権に、大学教授などの有識者が大量に群がり始めています。ですが正直、新聞社もこの問題には及び腰です。文科省の審議会や有識者会議にベネッセや日本英語検定協会など、民間の利害関係者が関与していることは自明です。しかし、この問題を報じる記事は肝心なところでぼやけます。というのも減少する一方の新聞広告において、教育関連業界の枠は決して失うことのできない枠だからです。そんな中で、今回の産経のスクープは、よくやったと思います。

 受験制度改革を通じて、民間を活用して無駄を省くという考えには賛成できますが、現状は逆効果ではないかとすら思います」

 いつになったら、受験者の生徒目線の議論が始まるのか。来年1月の実施まで、残された時間は1年を切っている。

(文=編集部)

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