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beautyeditor.jp「日本の女性のために!」

ファンデ&パウダー、ムラなくキッチリ塗りは絶対NG!マストな厳選アイテムを紹介

文=大高博幸/ビューティ エキスパート、構成/beautyeditor.jp

 仕事先へ向かう地下鉄の中で、必ずといっていいほど目に留まるのが、ファンデーションやパウダーを必要以上にムラなく均一にキッチリと塗って、「絶対に崩れない」って感じのベースメイクをしている女性たち。それが中間管理職らしき女性に集中しているコトに、僕は以前から気づいていました。

 その90%以上が、(1)地肌よりも白い色のパウダーファンデーションを、(2)顔全体に平面的かつ粉っぽく塗っていて、(3)仕上げに艶やミストをプラスする習慣がないらしく、肌に生命感がありません。さらに、(4)頬紅は会社に着いてから使うのか、血色感もナシというニュアンス……。

 意地悪なヤツとお思いでしょうが、僕はもっと“人間的な生命力のある顔”に仕上げるほうが魅力的だし、仕事も上司や部下とのコミュニケーションも円滑になるはずと考えています。

 今回ご紹介するのは、肌にデリケートな階調・透明感・艶感を与えるカラリングパウダーと、洗練された血色感+立体感をもたらすスキントーンのチークカラー=大人の女性のマストハブアイテムたち。加えて、話題の新作映画×2をピックアップ!

・アンプリチュード  トランスルーセント プレストパウダー 全4種 ケース・ブラシ込み

(6,800円/税抜き<以下同>、3月18日発売予定)

 ほのかな艶感と奥行きのある透明感、肌色補正効果を併せ持つパウダーです。3色をブレンドしてブラシオンするコトによって、肌の繊細なニュアンスを再現。透明なベールを纏ったかのような、キメ細かくフワッとした肌に整えてくれます。01は肌色を明るく見せるクリーム、02は血色感をプラスするピンク、03は肌の赤みをトーンダウンするグリーン、04は落ち着いた肌色に仕上げるベージュ。最後に上段の明るい色をハイライトに、さらに中央のキャラクターカラーを強調したい部分にプラスするコトも可能。

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・NARS(ナーズ) ブラッシュ 新10色

(3,700円/2月7日より発売中)

 おしゃれな女性たちに大人気のブランドの、アイコン的ブラッシャー(パウダー頬紅)に新10色が仲間入り。華やかなレッドやピンクも見逃せませんが、ここでは肌色に溶け込むベージュベースの5色をピックアップ。いずれも頬だけでなく、鼻すじ・こめかみ・顎先にも一刷毛したくなる色ばかり。パウダーファンデーションをバッチリ塗ったりするのとは異なり、生き生きとしたヌーディフェースがつくれます。

 写真は左から、4011N、4078、4079、4080、4081。マットタイプや細かい輝きの粒子を含んだシマータイプなど、色によって質感が異なる点も魅力的。愛用の色と混ぜて使えれば上級生。初めての方は、既存色もチェックして。

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 以下、スター女優たちが活躍する新作映画のご紹介。公式ページをクリックすれば、予告編を観るコトも可能です。では、Enjoy!

映画『スキャンダル』

「世界中を騒然とさせた告発事件。Me Too 騒動の全貌が、今、暴かれる。豪華三大女優競演、衝撃の実話の映画化!」と宣伝されているのが以下の作品です。

スキャンダル

2月21日 公開/アメリカ、カナダ合作/109分

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 2016年、全米最大のニュース放送局に勃発した一大スキャンダル。その一部始終を描いた話題作です。売れっ子キャスターにシャーリーズ・セロン、クビを言い渡されるベテランキャスターにニコール・キッドマン、貪欲な若手キャスターにマーゴット・ロビーの三女優が顔を揃えているという、強力なドゥロウイングパワーを有した一編です。But、三人が同時に画面に現れるのは、局のエレベーター内のワンシーンのみなので、その点はガッカリを避けるために予告しておきます。

 事件の経緯は本編を観てのお楽しみとして、ここでは三女優のメイクを簡単にレポート。

 まず C・セロンは、なんと一種の付け鼻をして登場。実在のキャスターに似せるためとのコトですが、「セロンに似ているけれど、彼女は誰?」という感じで、「特殊メイクの必要などなかった」というのが僕の感想。

 N・キッドマンは、あるシーンで驚きの“アイメイクなしの顔”で現れます。彼女は生来求心的な顔立ちで、ハリウッドスターとしては眼が小さい上、右の眼元のハリが弱くなってきた感じ。アイケアの一環として、貼った上からメイクも可能なアイパッチ類を利用してもいいのかな……と、僕は勝手に考えました。

 問題ありは M・ロビー。カットによって、頬骨の中心部に幅広く帯状の色素沈着が浮き出ているのです。それが彼女の顔の立体感と若さを損なっていて、ファンの方々にはショックを与えそう。彼女のメイク担当者は、しっかりとしたコンシーラーを使用した上に、カバー効果を持つパウダーアイテムをプラスしておくべきだったと思います。たとえば……

・カネボウ化粧品 コフレドール ネオコートファンデーション 全3種 ¥2,800、パウダー用ケースa(ブラシ付き)¥1,000(税抜き、編集部調べ、2月16日より発売中)

 自然な艶をプラスしながら、くすみ・色素沈着・毛穴をカバーする一種のパウダーファンデーション。全3種中、M・ロビーのような問題のある肌には、02 (オレンジ色がシミやくすみをフェイントして、新鮮な肌色に整える))or 03 (イエローが日焼けした肌色をトーンアップして、健康的な肌色に整える)が必要。僕なら、02と03 をブラシでミックスしてメイクするかも……。

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映画『ジュディ 虹の彼方に』

 続いてご紹介する作品はこちら。『オズの魔法使』で始まった波乱の人生。感動と慟哭のトゥルーストーリー。

ジュディ 虹の彼方に

3月6日 公開/イギリス/118分

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 ハリウッド黄金期を象徴する映画『オズの魔法使』(1939)のドロシー役に大抜擢され、17歳にしてトップスターとなったジュディ・ガーランド(1922-1969。後に『キャバレー』に主演して大評判となった ライザ・ミネリの母)の真実の物語。回想で少女時代の場面も映し出されますが、本作はジュディの晩年にフォーカスした構成。マネージャーを雇うコトはおろか、巡業先ではホテルの支払いにも困窮する彼女の実情と心境、幼い子供ふたりへの愛情を描いたドラマです。

 ジュディ役は『ブリジット・ジョーンズの日記』で皆様ご存じのレネー・ゼルウィガー。細身になった上、歌い方から仕草までジュディを彷彿とさせる演技を見せ、ゴールデングローブ賞の主演女優賞を獲得。

 その顔は、ジュディ・ガーランドに シャーリー・マクレーンをミックスしたような印象ですが、そっくりさんを演っているワケではあるまいし、そんなコトは問題外。ジュディの人生を真に体現していて、僕は三場面ほどで涙しました。

 感心したのは彼女のスター性。ブルーのシンプルなスーツ姿でレストランにいる場面などでも、スターのオーラを放っています。メイクは、ステージシンガーとしては当然の付けまつげ&照明に映える華やかな赤い頬紅(NARS や、レ・メルヴェイユーズ ラデュレが得意とする色)の使い方に、読者の皆さんにも参考になる点があるはずです。

P.S.  今回、改めて「酷い」と感じたのは、太りやすい体質だった少女時代のジュディが、撮影所から極端な食事制限を強いられた上、減量剤・興奮剤・睡眠薬を交互に飲まされていた事実 = 完全に“商品”として扱われていたコト。皆さんのなかに、もしも似たような扱いを自分自身に課している方がいたとしたら、改めて考えてみてほしいです。

 では、See you next month!

(文=大高博幸/ビューティ エキスパート、構成/BeautyEditor

大高博幸/ビューティ エキスパート

大高博幸/ビューティ エキスパート

1948年生まれ。美容業界歴、50年超。24歳の時、日本人として初めてパリコレでメイクを担当。外資系化粧品会社数社で、メイクアップアーティスト、美容教育マネージャー、製品開発マネージャーを歴任後、フリーに。現在はコメンテーター、マーケティング & 製品開発アドバイザー、美容セミナー講師として活躍。小学館のwebサイト、美的.comにて美容に関するコラムを連載中。

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