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合成ホルモンとナチュラルなホルモン
ところで、ホルモン補充をする場合、合成ホルモンとナチュラルなホルモンの2つの選択肢があります。本来、ホルモンは私たちの身体の中でつくられており、身体にフィットした働きをしています。その身体の中でつくられているホルモンと同じ化学式で表される構造をもつものを「バイオアイデンティカルホルモン(=身体の中に存在するホルモンと同一のホルモン)といい、一般的にはナチュラルホルモンと呼ばれています。
一方、お薬として用いられるプロゲステロンの中には、合成のプロゲステロンがあります。合成のプロゲステロンは子宮や卵巣に働く効果があるので用いられていますが、その化学式がナチュラルなプロゲステロンとは一部異なっているため、私たちの身体に対しての影響は、ナチュラルなそれとは異なる部分が多々あります。ナチュラルホルモンは、保険適用外となることもあるので、まずはナチュラルホルモンと合成ホルモンの選択肢があることを覚えておかれると良いと思います。
(文=飛田砂織/クリニックシュアー銀座院長、医師・医学博士)