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木村隆志「現代放送のミカタ」

『知らなくていいコト』急展開で冬ドラマ最注目作に…過熱する不倫報道の是非

文=木村隆志/テレビ・ドラマ解説者、コラムニスト
『知らなくていいコト』急展開で冬ドラマ最注目作に…過熱する不倫報道の是非の画像1
知らなくていいコト|日本テレビ」より

 冬ドラマが中盤を超えた今、急激に話題性が上がっているのは『知らなくていいコト』(日本テレビ系)で間違いないだろう。

 2月19日に放送された第7話では、「週刊誌記者の主人公・真壁ケイト(吉高由里子)が不倫をスクープした男性の妻に刺される」というショッキングなシーンがあった。さらに、元婚約者・野中春樹(重岡大毅)は「ケイトの父親が殺人犯の乃十阿徹(小林薫)であり、しかも不倫の末に生まれた子であること」を他誌にリーク。妻子のいる尾高由一郎(柄本佑)への恋心に悩んでいたケイトは、まさかの裏切り行為でさらなる試練に襲われてしまう……。

 つまり、ケイトは「追いかける側から追いかけられる側になってしまった」「不倫スクープをした自分も不倫で生まれた子である上に、不倫をしそうになっている」という厳しい状況。ドラマが一気に動き始めただけにネット上の反響は大きく、視聴率も右肩上がりになりそうなムードが生まれている。

胸キュン動画を3本も公開した真意

 序盤は「なぜ今、週刊誌が舞台のドラマ?」「仕事、恋愛、出生の秘密といろいろあって何を見せたいのかわからない」「吉高由里子が敏腕記者に見えない」などと厳しい声が飛び交っていた。

 しかし、ケイトが殺人犯の娘と知った野中が別れを告げ、尾高がケイトに寄り添い始めた頃からジワジワと注目度がアップ。「柄本佑がイケメンに見える」「重岡大毅が闇落ち」というイメージとのギャップもあって、女性視聴者を中心に盛り上がっている。

 主人公はケイトで主演は吉高だが、同作の牽引役となっているのは男性たち。事実、制作サイドは、野中、岩谷進編集長(佐々木蔵之介)、尾高の胸キュンシーンを集めた「もっと知りたい…彼らのコト」、尾高の胸キュンシーンを集めた「もっと知りたい…尾高のコト」「もっともっと知りたい…尾高のコト」という胸キュン動画をすでに三度もYouTubeにアップして、女性視聴者にアピールしている。同作は女性の生き方にフォーカスしながらも、男性キャラの描写に力を入れた作品だったのだ。

 特に、ケイトと尾高の距離が近づき始めた頃から艶っぽいシーンが急増。これまでも、ラブホテルに入ったり、夜遅くにケイトが尾高の仕事部屋へ行ったり、尾高がケイトに「踏みとどまろう」と言った直後に抱き寄せてキスしたり。第7話でも、ケイトが尾高に後ろから抱きつき「好き。ねえ、バチが当たっても時々私と一緒にいて。何も望まないから」とささやくシーンがあった。

 この艶っぽさは、さすが『セカンドバージン』(NHK)、『大恋愛~僕を忘れる君と』(TBS系)を手がけるなど、ラブストーリーの第一人者である大石静の脚本といったところか。しかし、本当に大石の凄みが表れているのは、艶っぽさではなく、不倫や週刊誌報道の切り取り方にあった。

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