ニトリ、都心最大の店舗で生活家電を販売

 家電の王者・ヤマダ電機と家具の帝王・ニトリHDは、ここへきて業態が急接近してきた。山田昇氏と似鳥昭雄氏。2人のカリスマ創業者のガチンコ勝負が今後、展開されることになる。

 ニトリHDの似鳥昭雄会長兼CEOは17年6月、ヤマダ電機が新業態の店で家具販売に進出することについて、「家具業界にとって異業種の参入は好ましいことだ。それだけお客様にとって選択肢が増えることであり、お互いに切磋琢磨していきたい」と語った。東京・渋谷にオープンした「ニトリ渋谷公園通り店」のオープンの記者会見で、記者団の質問に、こう答えた。同店は地上9階建てのビルを借り、店舗面積は約5000平方メートル。都心部の最大の店舗で掃除機や炊飯器など生活家電を扱う。

 似鳥氏は「ホームファッションを販売するにあたって(ヤマダから)相談はなかった。うちも小物家電を扱っており、小物家電をやる時に挨拶に行っていない」と静かな闘志を燃やす。20年1月に入り、ニトリのテレビコマーシャルに大きな変化がみられた。家電シリーズをきちんと告知するようになった。

 さらに、似鳥氏は家具の製造小売業(SPA)のノウハウを応用できるアパレルに参入した。大手アパレルのM&Aも視野に入れているといわれる。「40期連続増収増益」の切り札の一つがアパレルになる。オンワードホールディングス、三陽商会などが候補として取り沙汰されている。三陽商会は米シカゴに本拠を置くRMBキャピタルから「身売り」を迫られている。RMBは米ブルームバークに「アクティビスト(物言う株主)」と書かれた投資ファンドだ。レナウンは中国資本が過半の株式を保有しているが、「レナウンから逃げたがっている」(関係者)との情報もある。そしてヤマダの次の一手にも関心が集まる。

(文=編集部)

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