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相原孝夫「仕事と会社の鉄則」

なぜ織田信長は、何度も自分を裏切った松永久秀を許し続けたのか?究極の“公平な人事”

文=相原孝夫/HRアドバンテージ社長、人事・組織コンサルタント
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優れたリーダーは皆、“目利き”

 さて、この稿で申し上げたいことは、忖度のすすめということではない。忖度される側の人たちが、人を見る目を養う必要があるという点だ。優れたリーダーは皆、“目利き”である。企業のなかでもたびたびお目に掛かる、“目利き人材”にはいくつかの共通した特徴がある。一つはもちろん観察眼である。ただ漫然と見るのではなく、特定の観察軸を持って見ているため、見えてくるものがあるのだ。また、一側面だけでなく、多面的に把握しようとする。一つのことをやらせてダメならばダメではなく、いろんなことをさせてみて、強みや弱みを把握し、強みを発揮させることで、貢献させようとする。勇猛果敢ではなくても、軍略に優れていたり、戦には弱くても政に秀でていたりもするのだ。

 そして最も重要な点は、表面的なところではなく、その裏にある本質的な点を見ているという点ではないだろうか。信長秀久の蛮行そのものではなく、その裏にある彼独自の信念や美学を見ていたのであろう。

 部下が期待と違ったことをした時に、ただ叱ったり、外したりするのみでなく、なぜそうしたのかを考えてみる、聞いてみる、場合によっては自らの考えを再考してみる、ということが重要ではないだろうか。

(文=相原孝夫/HRアドバンテージ社長、人事・組織コンサルタント)

※歴史的事実に関する記述内容は、諸説あるうちの一つであることをご了承ください

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