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積水ハウス、人事抗争再発…経営陣が隠す“地面師詐欺事件”報告書をネット上で公開

文=編集部
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現役の取締役、勝呂文康氏を社長に擁立

 積水ハウスは2月17日、株主提案に関する書面を受理したと、情報を開示した。

1.提案株主:勝呂文康氏(取締役)と和田勇氏(元取締役相談役)

2.株主提案の概要

(1)提案する議題:取締役11名選任の件

(2)議案の要領:取締役候補者11名を一括して、取締役に選任すること。

社外取締役候補:クリストファー・ダグラス・ブレイディ氏

        パメラ・フェネル・ジェイコブズ氏

        岡田康司氏、佐伯照道氏、岩崎二郎氏

        齊藤誠氏、加藤ひとみ氏

社内取締役候補:勝呂文康氏、藤原元彦氏、山田浩司氏、和田勇氏

 社長候補は、現役の取締役専務執行役員の勝呂文康氏。解任された和田氏の後任として国際事業を担当した。和田派の筆頭と目され、今年の株主総会で取締役を外されるのは確実と見られていた。

 藤原元彦氏は43歳の若さで本部長となったエース中のエース。首都圏の要の神奈川営業本部長を務めたほど。昨年6月、常務執行役員を退任した。山田浩司氏も昨年まで北米子会社のCEOだった。2人とも、和田派として粛清された。和田氏は代表権を持たない取締役会議長になるという。

 和田氏が求めた11人の取締役候補のうち、クリストファー・ダグラス・ブレイディ氏は米投資銀行業務のチャート・ナショナルのトップ。もう1人のパメラ・フェネル・ジェイコブズ氏は米スパウティング・ロック・アセット・マネジメントのESG(環境・社会・企業統治)投資の専門家だ。

米国から反撃の狼煙

 和田氏は米国から反撃を開始していた。昨年11月、「Save Sekisui House」という名のウェブサイトが立ち上げられた。積水ハウスの現経営陣を告発するサイトである。英語版と日本語版があり、その「ミッション・ステートメント」にはこう書かれている。

<SAVESEKISUIHOUSE.COMは、日本企業及びその他アジアに拠点を置く企業のコーポレート・カバナンスの改善を目的とする情報ウェブサイトです。本ウェブサイトは積水ハウスの株主、従業員、あるいは積水ハウスを含む日本企業及びその他アジア企業のコーポレート・ガバナンスの向上・改善に関心のある方々からの情報提供を歓迎致します。本ウェブサイトでは、積水ハウスの一部取締役に対する地面師事件及びその後の情報隠蔽の責任を追及する株主代表訴訟に関して、情報を随時更新しておりますので、頻繁に本ウェブサイトを確認されることを推奨致します>

 このサイトには、調査報告書が掲載されている。一部個人名は個人情報の観点から黒塗りになっているが、全文を読むことができる。<調査報告書を隠蔽して、株主に公開しないのはガバナンス(企業統治)に問題あり>と糾弾している。

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