【2020】春の甲子園中止にならない?無観客開催でも「なぜ選抜高校野球だけ」と物議…高体連の25大会は中止の画像1
阪神甲子園球場(「Wikipedia」より)

 新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、日本高等学校野球連盟(高野連)が「第92回選抜高等学校野球大会(センバツ)」、すなわち春の甲子園について“無観客開催”の方針を発表。その是非をめぐって大きな論争が巻き起こった。

 高野連は3月4日、公式サイトにて「すべての出場校の意向も踏まえたうえで、無観客試合を前提に準備を進めていただくことを、本日の大会運営委員会で決定しました」と発表。感染をめぐる状況が予断を許さないため、11日の臨時運営委員会であらためて無観客開催が可能か協議するという。また「開催するべきではない」「なんとか開催してほしい」などの意見を重く受け止めたうえで、「夢をつかんだ選手たちに、なんとか甲子園の土を踏ませてあげたいという思い」から判断したとも明かしている。

 一方、3月5日配信の「NHK NEWS WEB」では、「全国高等学校体育連盟」加盟団体によるスポーツ大会について報道。同団体が3月に予定していた22競技・25の全国大会がすべて中止になったと伝え、合わせて「今月19日に甲子園球場で開幕する予定のセンバツ大会を観客を入れずに開催する方針を示している野球は、高体連に加盟していません」とも説明した。

 スポーツ大会の中止が相次ぐ状況とあって、無観客開催の方針には「なぜ野球だけはいいのか」という批判が目立つ。インターネット上には「無観客にしてまで開催を強行する意味がわからない」「国から一斉休校の要請が出ているのに、今も野球部が練習していること自体おかしい」などの厳しい意見が続出。早稲田大学スポーツ科学部・准教授の中澤篤史氏もツイッターを更新し、「中止すべき 休校&授業中止で課外活動続行は本末転倒 他競技が中止で、野球だけ特別扱いできる理由は無い」とコメントしている。

 対して高野連の大会開催方針に理解を示す人も見られる。日本トップリーグ連携機構会長・川淵三郎氏はツイッターで「無観客試合は野球だけ特別扱いして怪しからんという声があります」と言及。スポーツや音楽は閉塞感のある社会を元気づけられるとの持論を展開し、「人間が生きていく上において必要な勇気、希望、感動を与えてくれます。病に打ち勝つ為の免疫性を高めてくれます」と訴えた。

 また作家でジャーナリストの門田隆将氏も、「“横並び”で選抜高校野球を中止にしたい人が多い事に驚く」とツイート。続けて「野球は柔道など身体を密着させて行う格闘技とは違う。大空の下、広い空間を使ってするスポーツだ。たとえ無観客であろうと大会そのものを中止にする事はない。球児達の夢を叶えてあげて欲しい」といった考えを示している。

 さらに元プロ野球選手で野球評論家の里崎智也氏は「無観客開催でいい。中止の選択肢はありえない。なんなら自己責任の自由参加でお客さんを入れてもいいのでは」と語り、開催する方針を支持している。

 感染拡大が懸念される状況で、11日に高野連はどのような最終決断を下すのだろうか。

(文=編集部)

RANKING
  • エンタメ
  • ビジネス
  • 総合