開幕延期のプロ野球、東京五輪&コロナ騒動で日程大混乱…22年ぶりのダブルヘッダー実現かの画像1
無観客で行われたオープン戦の様子(写真:AP/アフロ)

 新型コロナウイルスの感染防止により、各種スポーツイベントは中止や無観客での実施が相次いでいる。

 国内女子プロゴルフツアーは開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」(3月5日)の中止に続き、3月13日から開催予定だった「明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント」も中止が決まった。NHKの放映権料が億単位の大相撲春場所(3月8日初日)は無観客開催となり、力士に感染する可能性がある土俵上での力水は「形だけ」とするそうだ。

 3月19日に開幕予定のセンバツ高校野球は史上初の無観客開催に向けた準備が進められており、3月11日の臨時運営委員会で最終判断が下される予定となっている。いち早く延期を決めたのは、サッカーのJリーグだ。2月26日のルヴァンカップから3月15日までの、すべての公式戦94試合を延期している。

東京五輪で過密日程のプロ野球事情

 72試合のオープン戦を無観客試合としたプロ野球も、3月20日に控えていた開幕を延期することを決定した。NPB(日本野球機構)はJリーグと共同で「新型コロナウイルス対策連絡会議」を発足し、3月9日に行われた第2回の会議で、専門家から「プロ野球の開幕について延期が望ましい」との提言がなされた。それを受けて、同日に臨時の12球団代表者会議が開かれ、プロ野球の開幕延期が決定した。延期の期間などについては、3月12日に行われる会議で話し合われるという。

 そもそも、球団経営を考えたとき、開幕する以上は無観客での実施は避けたいというのが12球団の本音であったはずだ。黙っていても営業収入が見込める公式戦、しかも注目の開幕戦で無観客試合となれば、各球団の収入は放映権料のみとなり、入場料やグッズ売り上げが消えてしまう。主催試合における損失は1試合あたり少なくとも3000万円以上、1カード3試合で1億円にもなると見込まれる。

 それらの事情も考慮した結果の開幕延期なのだろうが、今年は一筋縄ではいかない事情がある。夏に東京オリンピックが開催される関係で、7月20日のオールスターゲーム終了後、8月13日までの3週間ほど公式戦が中断されるのだ。その期間中は“侍ジャパン”こと日本代表の試合が行われ、横浜DeNAベイスターズの本拠地である横浜スタジアムが野球会場(決勝戦は8月8日)となる。そのため、ベイスターズは一時的に東京ドームとZOZOマリンスタジアムで主催試合を行うことも決まっている。

 つまり、今年はただでさえ東京五輪のために過密日程となるため、本来であれば延期をする余裕がなかったのが現実なのである。3月11日に東日本大震災が発生した2011年は開幕を約3週間延期することで全144試合を消化したが、五輪用の過密日程に加えてスタートが遅れる今年は、日程消化に苦慮することになりそうだ。

 そこで、収入を確保しつつ日程を消化するための策として考えられるのが、特定のチームが1日に2試合を行う「ダブルヘッダー」だ。

22年ぶりのダブルヘッダーとなる可能性も

 ダブルヘッダーが最後に実施されたのは1998年で、実に22年も行われていない。ドーム球場の増加により雨天順延が減ったのが、一番の理由だ。

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