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薬物情報が流れた「紅白出場女性歌手」、業界の大物から見放され窮地に【沖田臥竜コラム】

文=沖田臥竜/作家
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槇原被告が勾留されていた警視庁・東京湾岸警察署(東京都江東区)

 2018年4月に覚醒剤などを所持していたとして、2月13日に警視庁に逮捕、その後起訴されていた槇原敬之被告が、3月6日に保釈された。槇原被告に関する過熱報道はこれで少しクールダウンするだろうが、一方で現在、報道各社が万が一の逮捕に備えて、その動向に注目している有名人が2人存在している。

 どちらの有名人も過去には薬物疑惑が囁かれたことがあった。だがその後、ある時期を境にそういった噂がパタリとかき消されていったのである。それが今年に入り、再び急浮上してきているというのだ。

 1人は先日、一部メディアでも報じられていた紅白出場経験もある女性シンガー。

「あの記事を業界関係者が読めば、誰のことを指しているかは一目瞭然でしょう。以前は、話題になったのは薬物疑惑だけではありませんでした。注目されたのは、その背後にあった金銭トラブルです。しかも、そこには男性問題も関係しているというのですから、表出すれば一大スキャンダルになると囁かれていました」(芸能記者)

 第一線で活躍する彼女のイメージから、薬物疑惑だけでも信じられないことであったが、当時、囁かれた男女間の金銭トラブルは想像を絶するものだった。だが、その噂はある時点でたち消えていく。その理由は、警察にも強い人脈を持つ業界内の大物が、彼女を救い出すために、手を差し伸べたのではないかというものだ。

 それが今年に入ったあたりから、「本人の様子がおかしい」と囁かれ出し、あるメディアが先手を打つ形で報じてみせた。そして、業界内の大物もいよいよ彼女を見限ったという。後ろ盾を失った彼女の今後が危ぶまれているのは必然といえるだろう。

 そして、もう1人。過去の過ちを償い、完全に薬物を断ったといわれていた男性有名人にも、薬物使用の噂が再燃している。なぜ、彼の周囲が騒がしくなり始めているのか。

「ここ最近、銀座などで飲み歩く姿が頻繁に目撃されるようになってきていましたが、先日、銀座でしたたかに酔った彼は、自ら110番を入れ、管轄の所轄で薬物検査を受けたというのです」(芸能事情に詳しい人物)

 もちろん検査結果は陰性で、逮捕などはされていない。だが、どんな事情があったにせよ、通常の生活を送っている社会人が、自ら通報して、薬物検査を受けることがそうそうあるだろうか。自らに疑いの目が向いていることを知っているからこそ、潔白を証明すべく、そのような行動をとったのか。直前に薬物使用を控え、陰性が出るタイミングに合わせて、自ら当局の“お墨付き”をもらいにいったのではないかという穿った見方もされかねないが、いずれにせよこの不可思議な言動からして、当局はその後も彼の同行に注視しているという。

 似たようなケースは、ほかでも起きていた。テレビでもよく見かけるある有名モデルが、薬物検査を受けていたというのである。しかも、彼女の場合も自らの通報だったという。だが、彼女が通報したのは、なぜか110番ではなく119番だったそうだ。背景に何かが起きていたからこそ、自ら検査を受けることしたのだろう。もちろん、結果は陰性だった。

 ここ最近、有名人が逮捕されるケースが増えてきている。しかも上記のような、使用に関する噂が事前に流れたり再犯であったりするケースも多い。自分に疑惑の目が向けられているとわかっていながら、本人も結局は止められないということか。拡散された薬物使用の噂は、本当に手を染めている有名人からすれば、薬物を断ち切るための“最後通告”といえるかもしれない。

(文=沖田臥竜/作家)

沖田臥竜/作家

沖田臥竜/作家

作家。2014年、アウトローだった自らの経験をもとに物書きとして活動を始め、小説やノンフィクションなど多数の作品を発表。小説『ムショぼけ』(小学館)や小説『インフォーマ』(サイゾー文芸部)はドラマ化もされ話題に。最新刊は『インフォーマ2 ヒット・アンド・アウェイ』(同)。調査やコンサルティングを行う企業の経営者の顔を持つ。

Twitter:@pinlkiai

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