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稲田俊輔「外食のディテール」

飲食店を悩ます「客が水しか飲まない問題」、根源に“粗利率=料理15%・飲料60%”問題

文=稲田俊輔/飲食店プロデューサー、料理人、ナチュラルボーン食いしん坊
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日本の飲食店は安すぎる?

 さらにいえば、そもそも日本の飲食店全体の価格が安すぎるというのが、さらに根本の問題なのかもしれません。欧米で外食しようとすると日本人的感覚ではちょっとびっくりするような値段になるということを経験した方は少なくないのではないでしょうか。かつて安かったアジア諸国も、大都市ではどうかすると日本と同じか、それ以上の値段であることも今や珍しくはありません。

 現時点では言っても詮ないことなのかもしれませんが、少しずつでもこの傾向が変わっていって初めて飲食店の水問題は一旦、解消するのではないでしょうか。

 それまでは、そしてそうなった後でも、飲食店側はその店でしか楽しめない付加価値のある飲料を提供して、1杯分でも多くの売上を稼ぎ続けるしかないと思います。お決まりの飲み物を業務用のペットボトルから注いで終わり、という10年1日のやり方はもはや通用しない時代なのです。

(文=稲田俊輔/飲食店プロデューサー、料理人、ナチュラルボーン食いしん坊)

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