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「コロナで、うちの会社も派遣切りが」
だが、もはや政府の施策が実地に移されるよりも早く、経済状態の悪化は進んでいる。Twitter上では次のような嘆きが溢れている。
「来月から同一労働同一賃金が始まれば、正社員と非正規雇用が同じ仕事を行っていれば同じ給与を払わないといけないし、ボーナスも同じ仕事なら最低7,8割やらないとまずいらしいから、去年の暮あたりから派遣切りとか雇止めやって企業は人件費を削ろうとしている」(原文ママ、以下同)
「安倍さんへ 学校休みで休職中の人達の給与補償するのはいいことだけど、今さ、コロナウィルスの影響で会社や店の都合で派遣切りやバイトのシフト減らされたりして苦しんでる人達も助けてあげて。 マジでヤバいからさ」
「コロナで、うちの会社も派遣切りが始まりました。お客さん来ないしね、私も職場移動の時期かもしれない」
新型コロナウイルス感染症に罹った労働者に対する休業補償と同じように、今回の問題で職を失うことになりかねない人々に対する救済策の立案は急務に思える。
政府に新たな対策はあるのだろうか。内閣官房就職氷河期世代支援推進室の担当者は「まだそういう情報が入っていないので何とも言えません。私たちとしては、従前どおり、昨年末に定めた行動計画に則り、各種施策を進めていく方針です」と困惑したように話した。
季節は春を迎えつつあるが、氷河期世代の長い冬は終わりそうにない。
(文=編集部)