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RADWIMPS、震災追悼の新曲が衝撃的!日常が突然終わりを迎える絶望感と希望

文=編集部
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 ロックバンドRADWIMPSが、今年も3月11日に楽曲を公開し、大きな話題を呼んでいる。RADWIMPSは新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、3月20・21日に予定していたライブツアー「こんにちは日本 ~KONNICHIWA NIPPON~ TOUR 2020」の公演延期を発表したばかりだが、そんな停滞した社会情勢のなかだからこそ、日々の小さな幸せに目を向けようというメッセージを発している。

 メンバーの野田洋次郎は2月28日にツイッターを更新し、ツアーの延期に言及し、こうつぶやいた。

「自然災害等と違ってウィルスは興業の保険適用外となる。ドーム4カ所を含む今回のツアー、全部中止にした場合ウチのような個人事務所が生き残る可能性はどのくらいあるんだろうかと考える。安全、安心、リスク。あれこれ頭に巡らせながら毎日リハをしています」

「もし自己破産したらさぁ次は俺何して生きていこうかとほんの少し本気で考えてみたりもする。けど2秒後には『あっ、音楽しかないや俺』ということに気づく」

 新型コロナウイルスに大きく振り回されながらも、日々の生活を送っていかなければならないことに、あらためて目を向けた様子がうかがえる。そんななか、3月11日に新曲を公開した。そこで野田は、新型コロナウイルスに翻弄されている社会のなかで、「情報が氾濫し、歪んだ感情も溢れているように感じます。人々の姿こそウィルスよりも脅威に感じる瞬間があります」と懸念を示し、そんなときだからこそ「3月11日に想いを巡らせ、そこに『今』の空気を混ぜて一つの曲にしたいと思いました」と、作曲した意図を語っている。

 RADWIMPSは2011年3月11日に東日本大震災が発生すると、同14日には被災地へのメッセージと義援金を募るサイト「糸色 -Itoshiki-」を開設した。そして3月25日に1500万円、7月25日に1023万円余りを日本赤十字社に寄附している。

 その後、12年以降、17年を除く毎年、3月11日前後に東日本大震災を追悼する曲を発表している。12年は『白日』、13年『ブリキ』、14年『カイコ』、15年『あいとわ』、16年『春灯』、18年『空窓』、19年『夜の淵』、そして今年、『世界の果て』を公開。ちなみに、17年は、2月から5月にかけてライブツアーを行っていたこともあってか、発表はなかった。

 やや暗いトーンで「明日もしもこの世界が終わんなら、それは地獄なのかワンダーランド」と始まる。最後まで明るく盛り上がることはなく、もの悲し気な曲調に終始する。だが、どこか優しさに包まれているような温かさが見える。だが、「襲いかかるその終わりの君の視界を覆いワンダーランドまでの短い1秒だけさよならを」「時が経つに連れて徐々に水底にゆっくりと沈んでいくかのように君の顔もおぼろげになっていってしまうのはなぜ」「海風にかき消されない、波にのまれない、一筋のあなたの声を命の糸に結ぶよ」と、津波に襲われた東日本大震災を彷彿とさせる歌詞が胸を締め付ける。

 そして、「心配せずいてよ この世界で君を見つけたのと同じようにたやすくたどり着くから」と歌ったあとの3分11秒、唐突にプツンと曲が終わる。震災が発生した3月11日を意識した構成に、衝撃を受けたファンは少なくない。

「曲を聴いて涙が止まりませんでした」

「何気ない日常が突然途切れるかのように3分11秒で終わることに愕然とした」

「再生時間が3分11秒で終わっていて歌も途中で途切れていることから、この今ある当たり前が、いつ途切れてもおかしくないということだろうね」

「曲が突然プツンって終わってて、何か大切なものが一瞬でなくなってしまうように感じた。なぜか怖い」

「この急に曲が終わるところに、日常が突然消える怖さを感じた」

 この曲をどう受け取り、どのように解釈するかは、聞き手の自由だ。だが、RADWIMPSが投げかけたい思いは、明確に曲の中に盛り込まれている。

(文=編集部)