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山陽新聞会長、地元・加計学園の理事だった…記事見出しで「加計」使用避けるルール

文=編集部
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 厚生労働大臣の加藤勝信氏の義父で元国土庁長官の加藤六月氏は、安倍晋三首相の父晋太郎氏の側近。「安倍四天王」の一人と言われた人物で、安倍首相の母洋子さんが「最も信頼を置いていた」と言われる。その後継者で、娘婿にあたる加藤厚労相と安倍家は特別な関係だ。

 それを踏まえて、まず自民党岡山県連のメンバーで加計学園関連の噂がある人物を列記してみたい。

 まず県連会長の橋本岳厚生労働副大臣。最近ではクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の指揮で話題になった。橋本龍太郎元首相の次男で以前、加計学園高校に招かれて講演した。そして前出の加藤厚労相。新型コロナウイルス感染症の拡大で注目を集めているが、官房副長官時代に加計学園獣医学部設置に絡む口利き疑惑が一部報道で指摘された。加藤氏は学園事務局長と接触したことを認めたが、口利き自体は否定している(2018年5月21日、朝日新聞)。

 逢沢一郎衆議院議員は県内有数のゼネコン「アイサワ工業」創業者の孫にあたる。アイサワ工業は岡山理科大学獣医学部の今治校舎の建設を受託した企業の一つだ(2017年7月5日、週刊朝日アエラドット)。そして、石井正弘参議院議員は加計学園グループ吉備高原学園元理事長だった。

越宗氏は加計学園の理事だった

 『「大東建託」商法の研究』(同時代社)などの著者がある山陽新聞元記者でフリージャーナリストの三宅勝久氏は次のように話す。

「山陽新聞社の越宗氏は加計学園の理事です。2014年に理事に就任してからこの問題がクローズアップされていた時期には一切、明らかにされていませんでした。

 学園の内部資料によると、越宗氏は代表取締役社長時代に、加計孝太郎理事長から『政財界にも広い人脈がある』として、推薦を受けて理事になりました。この事実関係を山陽新聞に問い合わせたところ、『わかりかねます』との回答でした。岡山県を代表する学校法人である加計学園と山陽新聞社は新聞広告の受発注者として古くから関係がありました。そうした付き合いを考えれば、理事就任もおかしなことではないのかもしれません。しかし、報道機関の長が利害関係にある団体の役職に就くのであれば役員会に報告するのが筋です。にもかかわらず、会社が『知らない』というのは明らかにおかしいです」

紙面から消えた「加計」の文字

 地元新聞社の代表者が渦中の学園の理事だったというのだ。であれば、経営陣の編集権への不可侵は大前提ではあるものの、内幕を知り得る地元メディアの代表者として、編集側に発破をかけたり、社内に大特集の大号令をかけたりしたのだろうか。疑惑を肯定するにせよ、否定するにせよ、最もニュースの核心に近い場所に自社の代表者がいたのなら、全国紙を圧倒するくらい紙面は充実したことだろう。

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