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風俗業界、客8割減で未曾有の危機…“濃厚接触”が裏目に、SNSで“直引き”デリヘル嬢が急増

文=稲垣翼/ライター
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「gettyimages」より

「この先ヤベぇな、と思っていたけど、想像以上だったよ」――経営者がため息をついた。ホテルや自宅に女の子を派遣する“デリヘル業界”の売り上げを聞くと、「どの店もひどいだろうね」との答えが返ってきた。

 3月11日(水)の22時。都内郊外にあるマンションの一室を訪ねると、別室に女の子が2名いた。客からの電話が鳴り、今から運転手つきの車で出かけるようだ。「普段はこれからが稼ぎ時だけど、今日はこれで終わり」と経営者は言う。通常は24時まで部屋にいて、日付が変わった後に女の子を送り出してから自分も部屋を後にするが、「ここ最近、深夜のコールが鳴らないから2時間ほど営業時間を早めている」とのことだ。

30代のシングルマザーが重宝される理由

 この店は今、8人の女の子を抱えており、この日は半数の4人が出勤していた。

「ウチは売り上げによって、女の子をA、B、Cの3ランクに分けてるんだ。接客がうまく、雰囲気も良く、指名の電話がよくかかってくる子がAクラス。こういう子は1日に12時間ほどフル稼働して5万円以上稼いでくれるから、食事をおごったりチップを渡したり、こっちも気を遣うよね。なんたって、女の子あっての商売だから」

 Aクラスが3人いれば店は安泰だというが、見つけるのは大変だという。「ホント、お宝だよね。ウチには1人しかいないから“エース”と呼んでいる。残り3人はBクラス」だそうだ。

 Bクラスとは、出勤時間は1日に6時間ほどで指名の回数も平均的なタイプ。そして、Cクラスは、指名が少なくドタキャン(当日欠勤)が多い子だという。

「Bクラスはほとんどシングルマザーで、Cクラスは若い子が多いね。この業界に欠かせないのが、30代のシンママなんだ。子育てという責任感があるからか、ドタキャンをしない。もちろん、子どもが風邪を引いて休むケースもあるけど、Cに比べて出勤率はいいよ。

 一番やっかいなのはCクラスだね。見た目は並以下で、仕事に対する意識も低い。一言で言えばだらしないタイプで、ドタキャンは当たり前だし、リピーター客もゼロ。こういう子はフリー(女の子の指名をしない飛び込み客)要因として、1人いればいいかな。こちらも本気で相手にしてないし、いつ辞めてくれてもOKだよ」

売れるデリヘル嬢が持っている共通テクとは

 この店の料金システムは120分で2万5000円。デリヘルとしてはスタンダードな水準で、そのうち1万3000円を女の子に渡しているという。稼ぎたい子ほど出勤時間も長く、1日6人の客を相手にすることもしばしばだが、人気のない子は「多くて2人」とのことだ。

「見た目は普通でも、意外に稼ぐ子がいるよ。そういう子は経験があるからテクニックを持っているし、客にも気を遣える。たとえば、ホテルでは女の子が先にシャワーを浴びるけど、その際にシャワーでタイルを温めておくなど、細かな気遣いができると好感を持たれる。脱いだ服をきちんと畳んだり、プレイ後のベッドを元に戻したり。そういう子はリピーターがつくようになるから、未経験の子が入ってくると、まずそういうことを教えるね。実際のプレイについても『今、客が何を求めているかを常に意識しろ』と言うよ」

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