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「相馬勝の国際情勢インテリジェンス」

責任者は「新型コロナウイルス開発者」と報道の人物…中国、科学者1千人集めワクチン開発

文=相馬勝/ジャーナリスト
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 中国最高指導部としては、中国を感染源として激しく批判しているトランプ米政権には絶対負けられない。このため、陳氏を筆頭に解放軍内の1000人の専門家をつぎ込んでいるのに加えて、半年間から1年の特別招聘研究員として中国内の研究機関の専門家を軍内の研究チームに加えているほどだ。

 中国の研究チーム研究員の間では「我々が最も早くワクチンと開発できるはずだ。なぜならば、我々専門家が自らワクチンのモルモットとして、人体実験に加わることができるからだ」との冗談とも本気ともつかないコメントが伝わっているという。

米モデルナ開発のワクチン、臨床試験へ

 このようななか、中国指導部や研究者にとって衝撃的なニュースが伝わった。米製薬大手モデルナが2月26日、新型コロナウイルスの遺伝子構造が初めて解析されてから2カ月足らずで、ワクチンをヒトに投与する臨床試験向けに、米国立衛生研究所(NIH)傘下の国立アレルギー感染症研究所(NIAID)に送られたのだ。NIAIDのアンソニー・ファウチ所長は、モデルナのワクチンを試験する準備は4月下旬までに整うのではないかと説明しており、このニュースが発表されると、同社の株価は一時43%も上昇し、終値は28%高の23.76ドルだった。

 モデルナのワクチンは効果があるかどうかはまだ不明だが、この発表を受けて、中国側もワクチン開発に急ピッチで取り組んでいると伝えられるだけに、来月の臨床試験までに中国がワクチンを開発できるかどうか、最後の最後まで熾烈な開発競争が展開されることは間違いないだろう。

(文=相馬勝/ジャーナリスト)

 

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