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スマホの壁紙を真っ黒なものにすると電池の持ちがよくなる、という話を聞いたことはないだろうか。もし本当なら、すぐにでも実行したいと思う人は多いはず。実際にバッテリーの消費量が減るのか、どんな条件なら効果があるのかを解説していこう。
有機ELなら黒い壁紙でバッテリーを節約できる
スマホのホーム画面などに表示する壁紙(背景画像)を黒一色にするとバッテリーの持ちがよくなる、というのは本当だ。ただし、これはディスプレイに有機EL(OLED)を採用したスマホに限った話。有機ELは、液晶のようにバックライトを点灯させるのではなく、画面の素子を1つ1つ発光させることで色彩を表現している。黒い部分は消灯した状態になるので、黒の面積が多いほど電力の消費が少なくなるのだ。したがって、壁紙を黒の無地にするとバッテリーを節約できるというのは理屈の上では正しい。
といっても、白っぽい壁紙と比べて何倍も駆動時間が延びるわけではなく、差はごくわずかという場合も多い。そもそも、スマホを使っている時間のうち、ホーム画面を見ている時間はそれほど長くないはずなので、効果は限定的だ。とはいえ、壁紙を変えるだけで節電できるのだから、少しでもバッテリーの持ちをよくしたいなら試してみる価値はあるだろう。
なお、液晶ディスプレイの場合は画面の色に関係なくバックライト全体が点灯するため、黒い壁紙にしてもバッテリー節約の効果はほとんどない。