(1)変わろうと思えない段階
ここで問題を指摘したところで、否認や抵抗につながる。むしろ、ゲームの何が楽しいかを聞くことが大事で、齋藤氏は家族にそう勧めているという。「本人がうれしそうにゲームの話をした。こんなに関係が変わると思わなかった」と話す保護者も多い。
(2)変化が必要と思い始める段階
ここでも目標を周囲から提示しないことが重要で、ゲームのメリットやデメリットを「上から」ではなく丁寧に聞いていく姿勢が問われる。たとえば、ゲームをすることで「面倒なことを考えずに済む」のであれば、「考えたくないこともあるんだね」と興味関心を持って聞いていく。聞くことで問題が見えてくるのだ。
(3)変わる準備の段階
ここでいきなり「断ゲーム」など大きすぎる目標を立てる人も多いが、大事なのはスモールステップであり、本人にどうしていきたいか聞き、実現可能な目標から始めていくことが成功のポイントになる。
(4)変わる行動を始める段階
この段階まで進むと、治療の面接の中でもゲームの話は1~2割程度しか出ず、日常の出来事や人間関係における生きづらさなどの話がメインになる。変わる行動をすでに始めているのに当人の自己否定感が強く、自分の成長を認められていないこともあるので、当人自身が変化に気づけるように促すことが大切という。
(5)維持
「維持がうまくいかなかったとき」の対処も考えることが大切になる。
ゲーム障害は“生きづらさ”による二次障害
ゲーム障害は「本人の問題」の表面化の仕方が、たまたま「ゲームのやりすぎ」であったというだけで、ゲームだけが悪いのではないと齋藤氏。ゲーム障害は生きづらさによる二次障害であり、対処すべきものはゲーム障害ではなく「生きづらさ」なのだ。では、その生きづらさとどう付き合っていけばいいのか。齋藤氏は最後にこう話した。
「人生はしんどい、苦しい、解決できないことのほうが多く、そんな中どう生きていくかです。ただ、『しんどい、苦しい、解決できないことを持ち続ける力』が弱いな、と患者さんを見ていて思うことがあります。生きづらさを誰かに話したりして『減らした上で、持ち続ける、抱えていく』ことができず、耐えられなくなってしまうんです」
『節ネット、はじめました。 「黒ネット」「白ネット」をやっつけて、時間とお金を取り戻す』 時間がない! お金がない! 余裕もない!――すべての元凶はネットかもしれません。

『できる男になりたいなら、鏡を見ることから始めなさい。 会話術を磨く前に知っておきたい、ビジネスマンのスーツ術』 「使えそうにないな」という烙印をおされるのも、「なんだかできそうな奴だ」と好印象を与えられるのも、すべてはスーツ次第!
