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「再調査で真相を」妻の呼びかけに賛同約29万人

【森友】財務省と検察がひた隠す「赤木ファイル」の存在…自殺した財務省職員が克明に記録

文=青木泰/環境ジャーナリスト
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再検証チーム座長・川内博史議員に聞く

【森友】財務省と検察がひた隠す「赤木ファイル」の存在…自殺した財務省職員が克明に記録の画像2
川内博史議員

 再検証チームが3月26日に行われた3回目の合同ヒアリングの直後、座長の川内博史議員(立憲民主党)を取材した。

――再検証チームをどのような思いで立ち上げましたか?

川内氏「赤木さんの手記と遺書を読ませていただき、大きな衝撃を受けました。そもそも自死をされたということで、相当なプレッシャーを受けていたと皆は感じていたと思いますが、手記で生々しく紹介され、計り知れない衝撃を受けました。赤木さんの心中を思う時、手記と遺書は、真実を明らかにしてほしいという赤木さんの魂の叫びであると思います。財務省や政府は、真相を隠ぺいすると決意していると思いますが、私たちはその壁を破って赤木さんの思いに応えていかなければならないと考えました。」

――再検証チームは何人ぐらいで立ち上げられましたか?

川内氏「野党全体で立ち上げましたが、十数名が中心で動いています。」

――安倍首相や麻生財務相は、再調査は拒否すると早々と宣言し、問題が広がることへの火消しにやっきになっていますね、

川内氏「おふたりは、もともと真相を隠すという立ち位置です。なぜなら18年6月の財務省の調査報告書を発表した記者会見で、麻生大臣は記者会見で『なぜ文書改ざんが行われたのかのかが書かれていませんね』という質問に『それがわかれば苦労せんよ』と答え、真相が解明されていないことを自白しています。今回の手記が発表され、核心に迫る部分がわかった段階で、本来は再調査に入ると自ら言うべきだったのです。『新しい事実はない』『齟齬はない』というのは真相が明らかになると困るからでしょう」

――今回3回目の野党ヒアリングを経て、わかったことがありますか?

川内氏「書き換えを命じられた経過を詳細に綴った赤木ファイルが存在することが、ほぼわかりました。財務省理財局が近畿財務局に書き換え案を指示し、これまで一切が公表されていなかった、隠し持ったものが、あるということです。なぜあってはいけない文書改ざんが行われたのか、あってはいけない国有財産の値引きがあり、そこに大変な影響を行使した政治家の存在があり、だから改ざんが行われたという真実に近づく赤木さんの記録です」

――森友・加計問題から黒川検事長の定年延長問題を含め、安倍一強体制の問題が目立ちますが。

川内氏「あまりにも権力が大きすぎて、政治や行政、司法までが機能不全に陥りつつあると思います。世の中が一人の権力者の思いのままに動いてしまうことの問題です。しかし官僚は忖度するが、ウイルスは忖度しません。新型コロナウイルス問題でミスを犯しつつあるのではと思っていますが、権力の集中は世の中の危機をもたらす。そのことが森友・加計問題、黒川検事長問題で明らかになってきたと思います」

 再燃した国会での追及に期待したい。

昌子さんが開いた真実に向けての扉

 赤木さんの妻・昌子さんが提案した第三者委員会の設立と再調査の実施を求めるインターネット署名「change.org」は、1週間で約29万の署名を超えた。安倍首相と麻生財務相の心ない拒否発言は、逆に賛同者数を増やすことに働いたともいえる。「週刊文春」は翌週の4月2日号でも、大阪日日新聞記者の相澤冬樹氏がこの問題を報告した。赤木さんの直接の上司だった近畿財務局の元池田靖統括官が「8億円値引きに問題がある」と森友問題の核心に触れる点を語り、赤木さんが自身への指示内容を克明に記録したファイルをつくり、それを検察に提出していたことを昌子さんは明かした。以下、「」は「週刊文春」(4月2日号)からの引用。

森友学園は、16年に評価額約9億5600万円の国有地を約1億3400万円で購入している。3メートル以深の地中にごみが見つかったため、その撤去費用として約8億2000万円を値引きしたというのがこれまでの財務省の説明だ」

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