ビジネスパーソン向け人気連載|ビジネスジャーナル/Business Journal
詳細な内容はわからないものの、“プラス”というぐらいなので、G-Xベースにして追加装備で装備内容の充実を図ってくるのではないかと考えられる。G-Xはレンタカーなどのフリート販売や、特にツーリングでは、ステーションワゴンがフィールダーと呼ばれていた時代から、廉価グレードは“貨客兼用”として法人ユースも目立っていたので、特別仕様車の設定は一般ユーザーへ向けるだけでなく、そのあたりへの販売強化も狙っているのかもしれない。
さらに、5月とされているようだが、現行モデルでは設定のないCDやDVDディスクの再生が可能なプレーヤーがディーラーオプションで追加設定になるとのこと。現行モデルではディスプレイオーディオを全車標準装備とし、スマホに音楽アプリからダウンロードした曲を再生することはできるのだが、音楽CD再生機能がオプション設定すらされていないことへの不満が高まり、売れ行きに多少なりともブレーキをかけているのではないかともいわれていた。
ユーザー世代の若返りを意識した現行カローラだが、歴代モデルからの代替えユーザーも含め、やはりメインとなるユーザー年齢は“オジサン”と呼ばれる世代が圧倒的に多いこともあり、CD再生機能の未設定は物議を醸していた。
特別仕様車の設定や、CD&DVDディスク再生機能の追加オプション設定などによる商品力をアップする動きは、販売へのまさに“カツ入れ”といっていいだろう。
トヨタの全店舗全車種取り扱いが後押しに
今後も年間販売台数トップを狙うカローラは販売台数の推移で見るとやや旗色が悪いようにも見えるが、思わぬ援軍が現れる。それは、全国のトヨタ系ディーラー全店舗でのトヨタ車全車の取り扱いスタートである。
すでに東京では一足早くスタートしていたのだが、全店舗全車種扱いが5月より全国でも展開されることが発表されて久しい。ただ、すでに4月上旬から事実上の前倒しをして、全国規模での全店舗全車種扱いがスタートしている。
カローラはカローラ店の専売車種であったが、トヨタ系ディーラーの別チャンネルとなる、トヨタ店やトヨペット店、ネッツ店でも取り扱いがスタートすることになる。取り扱い店舗が増えることにより販売台数も増えていくのは必定で、これが継続して販売台数トップを目指すカローラの最大の助け舟となりそうなのである。