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稲田俊輔「外食のディテール」

熱狂的ファンを虜にするファミレス「シズラー」を“200%堪能する”完全マニュアル

文=稲田俊輔/飲食店プロデューサー、料理人、ナチュラルボーン食いしん坊

 刻んだ茹で卵やハムが気前よく置いてあるのも何気にうれしいポイント。僕はミックスレタスと刻み卵でミモザサラダを作成するのが常です。季節によってはミックスピクルスにグリーントマトが使われていることがあり、これもそこにアクセントとして絶対に外せません。そして驚くべきことにこのサラダバーにはトリュフオイルも置かれており、これでミモザサラダは突然ご馳走の味に化けます。

 季節がわりで3種類置かれているスープも、もちろん外せません。必ずあるのはコーンスープで、これも確かに素晴らしいのですが、これ以外のが素晴らし過ぎて完全にかすみます。特に準定番のニューイングランドクラムチャウダーは、もうこれだけをひたすらお代わりして一食にしてもいいのではないかと思ってしまうほどの逸品。クラッカーが浮き実用として横に置いてあるのもさすがわかってます。

 パンも数種並んでいますが、これはあえて見送りましょう。なぜならテーブルに温かいチーズトーストがサーブされるからです。これは指定した枚数を持ってきてくれます。ふんわりとした食パンに粉チーズのペーストが塗られ、こんがりと黄金色に焼かれたトーストです。これも実に悪い味がします。ついつい追加コールを重ねてしまいたくなりますが、ほかのものが食べられなくなるのでぐっと我慢です。我慢するのにものすごい精神力を要するので心して臨んでください。なおチーズトーストを食べるときは、180度ひっくり返して舌がチーズ面に当たるように食べてください。悪さが3割マシです。

意外なところでシズリングシュリンプグリル

 シズラーでは、サラダバーのみで楽しむこともできますが、肉や魚などのしっかりとしたメインディッシュをそこに加えることもできます。メインに何を選ぶか。(あくまで食いしん坊的な)常識で考えれば、ここはラムチョップグリル一択なのですが、それ以外もおいしいのでぜひ。ただしハンバーグ以外です。

 シズラーのハンバーグ、昔は岩石のような硬さと密度を誇る最高においしいハンバーグでした。肉汁などという軟弱なものには頼らないガチムチの肉塊。もちろん一般受けは最悪、子供は泣きだすレベルでした。現在は、表面はカリッと香ばしく中はふんわりとジューシーな、確かにより万人受けはしそうですが、シズラーならではのスペシャルな魅力を見いだし難い物に変わっています。

 意外なところで、シズリングシュリンプグリル(小海老のバターソース)も個人的にオススメです。高いロブスターよりむしろおいしいような気もします。常に海老にこだわるロイヤルグループの面目躍如といったところです。そしてメインの付け合わせで付いてくるポテトにもトリュフオイルをお忘れなく。

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17:30更新
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