至近距離で同じ牌を触る麻雀店の感染リスク

 政治家やプロ野球選手だけではない。一般人にも、危機感の薄い人が見受けられる。緊急事態宣言が発令され、東京都の小池百合子知事が休業要請の対象となる業種を発表したことで、今や多くの店が休業や時短営業を余儀なくされている。一方で、休業要請の対象であるにもかかわらず、変わらず営業を続けている店も少なくない。

麻雀店」も、そのひとつだ。客として訪れたというタクシードライバーが語る。

「タクシーを流しても深夜の客がまるでおらず、あまりに暇なので、仕事の途中に対局してきました。客は8人いて、4卓のうち2卓が埋まっていましたね。対局後、調子のよかった客が乗客になってくれて、1万円ほど使ってくれました」

 風営法により、麻雀店の営業は深夜0時までと決まっている。しかし、実際は0時を過ぎてもカーテンを閉めて営業を続ける店が大半だ。これも平時であればお目こぼしの範囲内なのだろうが、今は緊急事態である。同卓者との距離が近く、同じ牌に触れ合う麻雀のコロナ感染のリスクは、決して低くない。

 今やパチンコ・パチスロ店も休業が相次いでおり、麻雀店にも同様の対処が求められる。問題なのは、セクキャバと同様に休業補償がなされるか否かが不明瞭な業種であることだ。風俗営業にかかわる店が営業を続ける一番の要因は「政府や地方自治体が休業補償を明言しないため」であろう。

 アメリカ在住の筆者の弟いわく、アメリカではすでに緊急経済対策として、一般市民に現金が配られ始めている。今のような非常時にわかるのが「政治家としての真価」である。安倍首相よ、一刻も早く決断しないと国民にそっぽを向かれますぞ。

(文=後藤豊/フリーライター)

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